拒否権はないよ:: 月浪トウマ ページ38
今、目の前にいるどちらかというとおとなしめで、頭のいい男子が私の目の前に今日の宿題を突きつけてきた。
「えー。トウマーなにこれ」
「Aがこれやってよ」
「なんで?これトウマのじゃん」
「は?そうだけど」
「なんで私がやるの?」
「いいからやりなよ。Aに拒否権なんてないんだけど」
「え!?」
「はい」
トウマが私に宿題を無理矢理私に押し付けてきた。
え?待って、なんで?
なぜ私がトウマの宿題をやらなければいけないのだ?
「いらないよ!」
私はトウマにトウマの宿題を突き返す。
「………A?」
「ひぃ!嬉しいです!ぜひ!やらせてくださいぃ!ご褒美ですご褒美です!!」
「ふーん、分かればいいんだよ、分かれば」
トウマの今の顔………こわい。目が笑ってない。笑ってるのに笑ってない。
黒いトウマ君や。
「さ、分かったなら僕の家に来るんだよ」
「………いや、わざわざトウマの家でやるならトウマがやってよ」
「え?なにか言った?」
「めっそうもございません」
「嬉しいよね?」
「はいー嬉しいです!」
「宿題……はちゃんとやってよね」
☆★☆
と、いうことで私はトウマの家に来た。
「トウマ?………そんな近くにいられたら集中できないんだけど」
「………どの口が言ってるの?」
「別に終わらなくてもいいなら別にいいけど」
「なに言ってるの?Aはちゃんとやるんだよ」
「そんなひっつかれたらできないよ!?」
説明しよう。
トウマは今私を後ろから抱きしめている。
私はそれのせいでドキドキしてトウマの宿題ができない。トウマの宿題を優先しているからトウマのが終わらないと私のができない……はは。
「と、トウマ……なんなの!?」
「なに?ねぇ、早く終わらせて」
「………あう//」
「………あ。ここ間違えてる」
「えっ!?」
「しっかりやってよね」
「ごめん………ってアンタがやりなさいよ!」
「口答えしないでやりなよ。じゃないと………………どうなっても知らないよ?」
耳元でいつもより低い声で………脅してきた!?
最後の言葉で恐怖でドキドキしてるよ。
「こわ」
「それどういう意味?僕のことを嫌いになるのはダメだよ?Aには拒否権ないから僕の言うこと聞かなきゃ。さぁ、やって」
「私は君の宿題をやるために存在してないけど」
「Aといられるから宿題やらせてるんだよ?」
……最後のデレ?
Fin
終わらせろ:: ぬらりひょん→←コーヒー:: コマさん(人間) ほのぼの
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くるにゃん - すみません!ありがとうございます!! (2018年8月13日 10時) (レス) id: e3284b78bd (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - くるにゃんさん» 了解です!これの続々編で書かせていただきますね♪ (2018年8月12日 19時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
くるにゃん - リクエストいいですか? ハルヤの激甘お願い致します! (2018年8月12日 18時) (レス) id: e3284b78bd (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アミュレットさん» アミュレットさんのリクエスト続編の方で消化しました!ぜひ読んでくださいませm(__)m (2018年7月13日 11時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
寝高麗☆とらじろー - アロアさん» ですよね!!トウマって、クールだと思いますよね!! では、続編でも頑張って下さい!! 楽しみにしてます!!(*´∇`*) (2018年7月10日 18時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アロア | 作成日時:2018年6月13日 17時