お松と一緒:: お松 ほのぼの ページ31
「お松〜」
「あら、今日はどうしたの?」
「聞いてよ〜今日はねぇ………」
あたし、Aは今お松に今日あった出来事を話した。
「そうなの……それは楽しかったかしら?」
お松は上品に口元を手で覆い笑う。
「うん!楽しかったよ!」
あたしもニコッと笑った。
「それは、よかったわ。Aは私の相棒のような存在だもの。戦うときもあなたにいつだって背中を預けるわ」
「えへへ〜」
お松はあたしの頭をよしよしと優しく、ゆっくり撫でてくれた。お松があたしのことを相棒だって認めてくれていてあたしは嬉しい。
「あたしもお松に背中を預けられる」
ギューっとお松に抱きつけば、お松もあたしを抱きしめてくれた。
「ふふっ、本当にいい子ね。可愛い可愛いA。悲しいことがあったときは私をすぐに頼りなさいね。嬉しいこと、楽しかったことがあれば報告しに来てもいいわ。私はなによりもあなたの幸せを願っているのだから」
「お松………!!」
感激。
なんてできた人だろうか。
あたしはこんな彼女と友達でいられて幸せだ。お松がいるからきっと毎日が平和で楽しく過ごせれているのだ。
じゃあ、いなくなったら……?
「お松はあたしからいなくなったりしない?」
「…………!」
あたしの両親のように消えたりしない?
「ふふっ………いなくならないわ。Aが死ぬまでずっと一緒にいるわ」
お松の腕に力が入る。
あぁ、本当にあたしは大切にされているんだ。
「まずは、Aの花嫁姿を見ないといけませんわね」
「ええっ!?ま、まだ、あたしには早いよう」
「そんなことないわ。あなたは立派な女性よ。それに相棒の花嫁姿が見たいって普通は思うでしょう?」
「…………そ、それはそうかもだけど」
あたしにはまだそんな人いないし。お松の方があたしより早そうなのに。
あたしが頭の上にハテナを浮かべているとお松はクスクスと笑った。
「知らないのね。Aは人気なのよ。もちろん、私が全ての者から守ってあげているのだけれど」
ニコッと微笑んだお松。なのに今の微笑みは目が笑っていなくてこわかった。
こんなことは口が裂けても言えないけど。
「Aを嫁にするならまずは私が認めないと」
「それって一生できないやつじゃ……」
思ったよりもあたしはお松にかなり大切にされているようだ。
Fin
リクエストありがとうございました♪
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くるにゃん - すみません!ありがとうございます!! (2018年8月13日 10時) (レス) id: e3284b78bd (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - くるにゃんさん» 了解です!これの続々編で書かせていただきますね♪ (2018年8月12日 19時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
くるにゃん - リクエストいいですか? ハルヤの激甘お願い致します! (2018年8月12日 18時) (レス) id: e3284b78bd (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アミュレットさん» アミュレットさんのリクエスト続編の方で消化しました!ぜひ読んでくださいませm(__)m (2018年7月13日 11時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
寝高麗☆とらじろー - アロアさん» ですよね!!トウマって、クールだと思いますよね!! では、続編でも頑張って下さい!! 楽しみにしてます!!(*´∇`*) (2018年7月10日 18時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アロア | 作成日時:2018年6月13日 17時