秘書:: 日ノ神 ページ26
「社長。ここに資料を置いておきますね」
「あぁ、ありがとう。Aは仕事が早いね」
「いえ、そんなことありません。そういえば、前の売り上げの統計からもう少し商品の改善した方がいいと思った点を紙にまとめておきましたのでそちらも確認しておいてください」
私は眼鏡をクイッと上げて社長を見た。
「………さすがだね〜。さすがオレの秘書。仕事ができるね」
「ありがたきお言葉です」
「そんなに仕事ばっかしてるとストレスで胃潰瘍になっちゃうよ？」
「そんなことありません。私は社長のもとで働けるのがとても幸せなことですので」
そう言うと社長は嬉しそうに微笑んだ。
「A、今は二人きりなんだからさ………」
「………勤務時間ですので」
「やっぱり君は厳しいな………よし！社長命令だ！いつもみたいにして！」
「ですが……！！」
「いーの。オレがいいって言ってるんだから」
「はい」
私は一度俯いてから再び顔をあげ真っ直ぐ社長………いえ、日ノ神さんを見つめた。
「日ノ神さん。休憩にしますか？」
「そうだね〜。Aの敬語がとれたら休憩にしようかな」
「………お茶いれるね」
「うん。お願いするよ」
とりあえず一礼して社長室を出て私は給湯室に行きお盆に湯のみに入れたお茶と茶菓子を置いてそれをお茶がこぼれないように持ち社長室に向かった。
「日ノ神さん」
「入って」
ガチャっとドアを開け彼のデスクへと慎重にお盆を置く。
「いただくよ」
日ノ神さんはお茶を一口すすると「やっぱAがいれてくれたお茶は美味しいね」と褒めてくれた。
「ありがとう日ノ神さん」
「本当のことだから」
クスクスと彼は笑うと大きくため息をついた。
「どうしたの？」
「オレ、パソコンの見すぎで疲れちゃった。Aが癒して。ほら、こっちにおいで」
言われた通りに彼の近くに行けば日ノ神さんは自分の隣の椅子をポンポンと叩いた。
なるほど、ここに座れと。
「このお茶、飲ませて。もちろん口移しでね？」
「え？//」
そんな恥ずかしい………でも、大好きな日ノ神さんにやりたいという気持ちもある。
さっき日ノ神さんが口をつけた湯のみ。そのままお茶を口に含み目をつぶっている彼に口移しで飲ませた。
「んっ！//」
後頭部を押さえられ思った以上の長いキス。
離れたら彼はニヤリとして
「可愛いオレの秘書さん」
と言った。
Fin
リクエストありがとうございました♪
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くるにゃん - すみません!ありがとうございます!! (2018年8月13日 10時) (
レス) id: e3284b78bd (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - くるにゃんさん» 了解です！これの続々編で書かせていただきますね♪ (2018年8月12日 19時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
くるにゃん - リクエストいいですか? ハルヤの激甘お願い致します! (2018年8月12日 18時) (レス) id: e3284b78bd (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アミュレットさん» アミュレットさんのリクエスト続編の方で消化しました！ぜひ読んでくださいませm(__)m (2018年7月13日 11時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
寝高麗☆とらじろー - アロアさん» ですよね!!トウマって、クールだと思いますよね!! では、続編でも頑張って下さい!! 楽しみにしてます!!(*´∇｀*) (2018年7月10日 18時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2018年6月13日 17時
