弟のように:: 月浪トウマ ページ11
私には弟のように可愛がっている人間がいます。彼の名前は月浪トウマ。出会いはトウマが小学生の頃。トウマが中学生になり幻魔の力を借りていると知ったときは驚きました。
「Aは月浪トウマを知っているか？」
「ええ、知っております」
カイラ様が私に問う。ちなみに、私はカイラ様の側近である。王位を譲られたカイラ様の毎日は目まぐるしく猫の手も借りたいほどに忙しい。
「私はトウマのことを実の弟だと思っているほどの仲です」
「そんなに仲が良いのだな。そうだ………もう今日は上がっていい。だから久しぶりにトウマに会いにいってやれ」
「良いのですか？まだ仕事がこんなにもたくさん………」
「私が良いと言ったのだから良いのだ。さぁ、行ってこい」
「ありがとうございます」
私は一礼しトウマのいる部屋へと向かった。
☆★☆
僕が部屋で宿題をしていると突然、長い黒髪にその髪と同様に黒い瞳を持ち水色の着物を着て青い雪柄の羽織を羽織っている女が現れた。
「A」
彼女は僕が小学生の頃から知っている妖怪。
出会った頃から変わらず美しい彼女は優しげに微笑む。
Aがする一つ一つの動作は上品で口調も乱暴ではなく女性らしい丁寧な口調。最近知ったがAは姫妖怪なのだ。
だからか……と一人で納得していた。
「トウマ……久しぶりね……。最近は会えなかったから少し寂しかったでしょう？」
「………うん、そうだね。でも今日会えたし」
「そうね。……ねぇ、トウマ」
「うん？」
「義経に会えないかしら」
彼女は理由は分からないが幻魔と関わりがあるらしい。義経とどんな関係があるか分からないけど僕はAが特別な存在だから少し妬いたこともある。特別が家族としてか一人の女性としてかは分からないが。少なくとも彼女は僕のことを弟としか見ていないだろう。
「いいよ。義経に会わせてあげる」
「ありがとう」
「憑依！義経！！我に力を！」
☆★☆
「義経」
私の目の前には容姿端麗な義経がいた。
「久しぶりだね」
「ええ」
義経と会える時間は限られている。だから私は義経とタイムリミットまで有意義に過ごした。
時間になって義経からトウマの姿に戻る。
「ありがとう、トウマ」
☆★☆
僕にお礼を言うA。義経に会いたいから僕のところに来たのかと思うと少しショックだ。
「トウマ。毎日頑張ってるわね」
ふわっとAの香りに包まれる。今、抱きしめられているのだ。
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くるにゃん - すみません!ありがとうございます!! (2018年8月13日 10時) (
レス) id: e3284b78bd (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - くるにゃんさん» 了解です！これの続々編で書かせていただきますね♪ (2018年8月12日 19時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
くるにゃん - リクエストいいですか? ハルヤの激甘お願い致します! (2018年8月12日 18時) (レス) id: e3284b78bd (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アミュレットさん» アミュレットさんのリクエスト続編の方で消化しました！ぜひ読んでくださいませm(__)m (2018年7月13日 11時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
寝高麗☆とらじろー - アロアさん» ですよね!!トウマって、クールだと思いますよね!! では、続編でも頑張って下さい!! 楽しみにしてます!!(*´∇｀*) (2018年7月10日 18時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2018年6月13日 17時
