君は社員だ:: 日ノ神△ ページ48
日ノ神様。………私はあなたの部下です。「君は特別だ」と言うのに……どうして私には風当たりが強いのでしょうか？
私 の な に が い け な い の で し ょ う か 。
☆★☆
仕事終わりの時間になった。日ノ神様は大きな欠伸をすると
「お疲れー！もう帰っていいよ〜！」
と、言った。
それに、社員達は
「はい！日ノ神様！！お疲れ様です！」
と言い次々に帰路へついた。
今日も今日とて社員は帰っていく。ただ、私を除いては。
「あの………日ノ神様」
「はぁー、君ぃ……また懲りずにやってくれるねぇー。これで何回目？」
日ノ神様が言っているのは私の書類ミス。
「すみません！次は気をつけます！」
「次は？もう、それ耳にタコができるほど聞いたよ………次は次は次は……次は気をつけますってね」
「………すみません」
「謝るんだったらミスしないでよ。他の社員にも迷惑かかるでしょ」
「………ごめんなさい」
「しかも、これ、最終的にチェックするのは俺だよ？」
「………はい」
バシバシと書類の束を叩く日ノ神様。
「はぁー、全く、君はほんとーっに！仕事が出来ないんだね。まぁ、君は特別だからここに置いておくけど………ほら、こっちに来て」
私は言われた通り日ノ神様の近くに行く。
「俺はね、Aが大切なんだよ。だから、そう簡単にはクビにしてないわけ。次は気をつけてね」
「はい」
………おかしいな。私は書類を提出する前にしっかりとミスがないようにチェックしてなかったはずなのに。
どうしてだろう。
そもそも、そのチェックじたいが間違えてたのかな。
「君はね……特別なんだよ。俺にとってね。ちゃんと理解してる？」
「は、い」
日ノ神様。あなたの言う『特別』ってなんですか？なんなのでしょうか。
あなたが言う『特別』が私ならばどうしてそんなに風当たりが強いのでしょうか？
書類ミスだけでなく私のミスでないものまで私のせいにして………いったいなにがなさりたいのですか？
「俺は……Aにはずーっとここにいてもらいたんだよ」
「………辞めるつもりはありませんよ」
☆★☆
辞めるつもりはない………ね。俺の言葉をそういう意味で捉えたんだね。でも、違うよ……この会社でずっと俺の側にいろっていうことだよ。
そうそう……A。君は書類ミスなんてしていない。全て書きかえてるんだよ。この俺がね。
俺から離れさせない。
なんたって君は特別な社員だからね。
Fin
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アンデル - センキューです！ (2018年8月9日 21時) (
レス) id: ec2418ce23 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» 編集のボタンを押して、設定マークの左のマークを押すと作品がズラララッとでるので、そこでリンクさせたい作品を選べばリンク完了です(*´ω｀*) (2018年6月15日 23時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - そうそう (2018年6月15日 23時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» あ！前のやつとリンクさせるやり方ってことですか？ (2018年6月14日 16時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» ごめんなさい……私の理解力がなくて理解できませんでしたm(__)m……とにもかくにも一応七つ目はあるので……。 (2018年6月13日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2018年5月12日 22時
