かまってやる:: 酒呑ハルヤ ページ45
「ハルヤ」
「A……どうかしたのか？」
ソファーの背に腕をかけて、いかにもSですというような座り方をしているハルヤに声をかける。いつも、優しい声が返ってくる。
嬉しい………だって大好きだもん。
「あの……いや、かまってほしくて」
「なんだ……そんなことか。ほら、ここに来い」
言われたのはハルヤの隣の空いていたスペース。私はそこに座る。ハルヤを盗み見る。
………相変わらずカッコいいんだから。
相変わらず端正な顔。私のタイプをドストレートだし、性格も好きだ。私にはちゃんと優しくしてくれるから。
……ハルヤは『姫』を捜している。私その姫捜しを手伝っているが嫉妬をする。
だって、なんで姫を捜しているのか教えてくれないし………それに姫を大切そうにしてるような口振りだから………ねぇ、私はあなたの彼女だよね？その姫に嫉妬してもいいよね？
＿＿プニッ
「っ！？」
突然ほっぺをつつかれた。
驚いて少し飛び上がってしまった。
「どうした？そんな変な顔して………ブスがもっとブスになるぞ？」
「んなっ！！失礼ね！……別にっ……その、ハルヤがかまってくれないし寂しいってわけじゃないし、……姫を捜しててその姫に嫉妬してたわけじゃないんだからね！」
「………ふーん、自分で暴露しちゃうんだ」
「あ………」
しまった。なにを言っているんだ私は！だんだん顔が熱くなる。ハルヤを見るとニヤニヤしている。
「かまってやるよ。A、寂しかったんだろ？」
ハルヤが私の腰に左手を回す。そして、グイッと彼に引き寄せられた。
自然に私は彼の胸に飛び込んでしまうことになる。
「………さて、なにして遊ぼうか？」
私の耳元で囁いたその声がいつもより低くて吐息混じりでそれだけで私は満足したような気がする。
「も、満足したから……は、はなしてぇ//」
「満足？本当に？嘘だろ？」
「ひゃあっ……！？//」
ハルヤがスッと私の太腿を撫でた。
なんということだ！？
このままでは危険な気がする！
「ハル……ヤ……もういいから！」
私は暴れるがいとも簡単におさえられてしまった。
「嫉妬してるんだ？へぇ、安心して……Aだけだから」
首がチクッとした。
「ちゃあんとマーキングもしてあるから」
「ハルヤ//」
「さぁ、もう寝ようか？」
「へ！？///」
私はハルヤにお姫様抱っこされて寝室につれていかれた。
Fin
リクエストありがとうございました！
モフモフしたいの:: オロチ ほのぼの→←年下だけど:: 月浪トウマ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アンデル - センキューです！ (2018年8月9日 21時) (
レス) id: ec2418ce23 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» 編集のボタンを押して、設定マークの左のマークを押すと作品がズラララッとでるので、そこでリンクさせたい作品を選べばリンク完了です(*´ω｀*) (2018年6月15日 23時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - そうそう (2018年6月15日 23時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» あ！前のやつとリンクさせるやり方ってことですか？ (2018年6月14日 16時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» ごめんなさい……私の理解力がなくて理解できませんでしたm(__)m……とにもかくにも一応七つ目はあるので……。 (2018年6月13日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アロア | 作成日時：2018年5月12日 22時
