端午の節句:: 闇エンマ☆ ページ19
端午の節句とは男の子の健やかなる成長祈る日。
☆★☆
「やーみえ〜んま!」
「なんだ?」
「今日はなんの日か知ってる?」
「Aの誕生日かなにかか?」
「ぶっぶー!」
「分かったぞ。こどもの日だろ?」
「それはそうだけど」
「………なんだ?」
本当に分からないのかな。
「今日はね、端午の節句なんだよ」
「端午の節句?」
「桃の節句ならぬ端午の節句!端午の節句は桃の節句と違って男の子の健やかなる成長を願うものだよ!だ・か・ら!!私が闇エンマの健やかなる成長願うよ!」
「ありがとうな」
あ、照れてる………可愛い。
「でも……健やかなる成長って」
いや、闇エンマってなんか病んでるような感じるするから健やかなる成長ってもう手遅れかな。
「じーって俺のこと見てどうしたんだ?」
「いや、健やかなる成長ってもう手遅れかなと思いまして」
「いや失礼だろ」
「………だけど今の闇エンマでも大好きだよ!」
「フッ……当たり前だろ」
「闇エンマは?闇エンマは私のこと好き?」
「そんなの当たり前だろ」
「言葉が聞きたいの」
「………っ!だ、……」
「だ?」
普段、滅多に愛の言葉を言わない闇エンマ。すごく恥ずかしいだろうな。私だって恥ずかしい。でも、私より言葉にしない彼の方が慣れていないぶんもっと恥ずかしいだろうね。ふふ。
「A」
「んー?」
ガバッと抱きしめられた。
「…………愛してるぞ」
抱きしめられたあとは耳元で闇エンマのこの言葉。
「へっ!?///」
う、そ………こんなに簡単に言うなんて……。
「足りなかったか?」
「た、足りてるよ!」
「俺はAのことが大好きで………狂おしいほどに愛してる」
耳元で吐息混じりに言われた。
もう、そんなこと言われたらダメだよ。
私の胸はドキドキしっぱなし。
「………って端午の節句ってこんなのじゃないでしょ///」
もうちょっとこう………そう!ちまきを食べたり柏餅を食べたりするものでしょ!?
「俺はA餅を食べない」
「なっ///わ、私は餅じゃないから!//」
さっきから闇エンマがすごいよ。
いつもより積極的。言うこともまるで違う。
「ほ、本当にどうしちゃったの?」
「今日は端午の節句なんだろ?健やかなる成長を願う日だろ?健全だろ?」
け、健全……確かにそうだけど!
「来年も楽しみだな」
そのまま私は闇エンマに押し倒された。
Fin
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アンデル - センキューです! (2018年8月9日 21時) (レス) id: ec2418ce23 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» 編集のボタンを押して、設定マークの左のマークを押すと作品がズラララッとでるので、そこでリンクさせたい作品を選べばリンク完了です(*´ω`*) (2018年6月15日 23時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - そうそう (2018年6月15日 23時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» あ!前のやつとリンクさせるやり方ってことですか? (2018年6月14日 16時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» ごめんなさい……私の理解力がなくて理解できませんでしたm(__)m……とにもかくにも一応七つ目はあるので……。 (2018年6月13日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アロア | 作成日時:2018年5月12日 22時