ダレノモノ?:: 3神エンマ(太陽神エンマ、時空神エンマ、暗黒神エンマ)△ ページ39
逃げられなかったらずっと太陽神のモノになってしまう。
「いやぁ!!!」
私はこわくて力の入らない足に無理矢理足に力を込め、太陽神から逃げ出した。
「A!!」
後ろから太陽神が私を呼ぶ声がしたけど無視して全力で走った。
☆★☆
太陽神は私をさがしているだろう。
私は近くにあった部屋に入り鍵をかけた。
「はぁ………はぁ……」
ずっと走りっぱなしだったため疲れてしまった。息もあがっている。
「A?」
驚き、そして体が震えてくる。
「じ、時空神?どうしたの?」
なるべく平然と自然に。
「震えてる。なにかあったのか?…………太陽神か暗黒神か?」
なんて勘が鋭いのだろうか。
「………いや、暗黒神はさっきあったな。となると太陽神か?」
「ち、がうよ」
しまった。声が裏返ってしまった。
「そうなんだな。なにをされたんだ?」
別になにをされたというわけではないが。それよりも震えが止まらない。
「だんまりか」
時空神がそう言った刹那、首に冷たいものがあたる。
「ふあ………ひぃ……!」
それは部屋にあった包丁だった。なぜそんなものがあるのか分からないけど。とにかくそれをあてられていることは判断できた。
「俺の力で脅してもいいんだが……それだと死んじまうだろ?」
「冗談はやめて……」
やっとのことで声を出す。でもそれも今にも消え入りそう。
包丁に力が入っていく。少し切れ血が出てくる。
「時空神!!!」
「俺のAなのに。太陽神に先こされたか。だが今ここにいるんだ。さっさとここで手を打つのがいいか」
時空神は包丁を首にあてるのを止め、私の手首を持つとそこに包丁をあててきた。
「なにをするつもり……なの?」
「なにを?ククッ………こうするん……だ!」
彼は私の手首らへんをざっくりとは切らないように切った。
とめどなく溢れでる自分の血。
「ううぅぅぅぁぁあああ!!!!」
深くはないが浅いというわけではない。どちらかというと深め。
痛い……痛い痛い痛い痛い!
時空神はそこに顔を近づけ舐め始めた。
「つっ!?」
突然のことと痛みで頭が回らない。
「俺が止めてやる」
そう言うとなにが起こったのか、血も痛みも止まった。
「もし、出血多量でAが死んでも今舐めた血によって俺の血に変えられ俺の中でずっと生きられる。だから、死ぬことはこわくないんだぞ?」
正気じゃない!
私は部屋からなんとか逃げ出した。
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縁儺 - ダレノモノ?でちょっとヤンデレイラストを思い付いた…(コロナ中の癖に) (2022年9月6日 8時) (レス) @page40 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - ありがとうございます! (2018年5月19日 16時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» 分かりました!続編の方で書かせていただきますね! (2018年5月18日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - リクエストでミッチーのヤンデレお願いします! (2018年5月18日 20時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 狼の歌姫さん» 了解です!! (2018年5月11日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アロア | 作成日時:2018年4月6日 14時