ダレノモノ？:: ３神エンマ(太陽神エンマ、時空神エンマ、暗黒神エンマ)△ ページ38
いったい誰のものなのだろうか。
誰のものでもない？
自分は自分？
ああ、やつらがくる。気をつけるんだ。
☆★☆
時間になった。
逃げなきゃ。
恐怖の鬼ごっこが始まる。いや、かくれんぼといったほうがいい。
やつらに見つかってはいけない。
捕まってはいけない。
＿＿ガタッ
「……ぁ……」
なにかが倒れる音がして私は小さく声を出してしまった。この、声を出すということがどれだけ致命傷か。
彼らはこんな小さな声ですら聞こえてしまうのに。
「Aー。今のうちだぞ？俺は時空神や暗黒神と違って優しいから俺のところに来るんだ。早急に」
近くで太陽神の声が聞こえた。多分、私の場所がだいたい分かったのだろう。確認のため今私の声を出させようとしている。
ダメだ。声を出してはダメだ。たった一声だけでも私の人生が狂う。
「A？出てこーい。なんで隠れるんだ？俺はお前を愛してるのに………お前も俺のこと愛してるよなぁ？」
なにを言ってるんだ。私は誰も愛してなんかいない。
足がガクガクと震える。
おかしい、おかしい……頭がおかしすぎる。
どうしてこんなことをするのだろうか。どうしてそんなことを言うのだろうか。
「みーっけた！」
「っ！！！」
声にならない悲鳴が出た。
ヤバい。逃げないと危ない。
私は太陽神から逃げるために走ろうとするがそれをさせまいと彼が私の腕を掴んだ。
「A、どうして俺から逃げるんだ？」
「それは………太陽神がこわいからよ！」
「こわい？俺が？なんで？」
「それは………だって……」
「……ま、いいや。お前には俺から逃げた罰を与えてやる」
そう言い、彼は強引に私の腕を引っ張りながらどこかへつれていった。
「きゃあっ！？」
どこかの部屋につくと私をベッドの上に投げた。ベッドが柔らかかったため痛いとは感じなかった。
「た、太陽神！！」
じりじりと近寄ってくる彼。一瞬だけ見えたのは鉄製のなにか。私はこわくて動けなかった。
とうとう彼が目の前まで来てしまった。
「なぁ、そんなに俺のこと嫌いか？俺、お前のことこんなに好きなのに………」
太陽神はまるで壊れ物を扱うかのように私にそっと触れた。鳥肌がたってくる。
「Aが逃げるならこっちだって考えがあるんだぜ」
私が見た鉄製のものは足枷だった。
「ヒッ！！？」
「これつけたら逃げられねぇだろ？」
それをつけられたら一生逃げられない。
ダレノモノ？:: ３神エンマ(太陽神エンマ、時空神エンマ、暗黒神エンマ)△→←手を繋ごう:: エンマ大王 ほのぼの
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縁儺 - ダレノモノ？でちょっとヤンデレイラストを思い付いた…(コロナ中の癖に) (2022年9月6日 8時) (
レス) @page40 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - ありがとうございます！ (2018年5月19日 16時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» 分かりました！続編の方で書かせていただきますね！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - リクエストでミッチーのヤンデレお願いします！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 狼の歌姫さん» 了解です！！ (2018年5月11日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2018年4月6日 14時
