隣の君:: 月浪トウマ△ ページ21
「僕はAが好きだ。付き合ってくれないか?」
「……あ、私も……トウマ君のことす、好き」
「……ッ///」
「トウマ君//?」
「…あ、いや……すごい……嬉しい。Aが僕のになるなんて思ってなかったし…//」
「よろしくね//」
私とトウマ君の関係はここから始まった。
☆★☆
「おはよう、トウマ君」
「ああ、おはよう」
トウマ君は私の席の隣。他の女子からも人気だが私と付き合ってから女子と話している姿を見たことがない。ちなみに、私もトウマ君に他の男子と話さないように言われたっけなぁ。でも、そんなこと難しいし……必要最低限のことは他の男子から聞いている。
そして、最近思うことはトウマ君の束縛が酷くなったような気がする。
「A、放課後……いつもの場所で」
『いつもの場所』とはトウマ君の家。私はトウマ君と縁があるようで家も隣同士。
今日はなにを言われるのだろうか。
そう考えていたらいつの間にか放課後になっていた。
「A、今日は心ここにあらずだったね。どうしたの?」
「あ……えと、見てたの?」
「うん、だってAが隣だしね」
「あの……ね。トウマ君のこと考えてたんだ」
「へぇ………嬉しいな」
ニコッとトウマ君は笑うと私を抱きしめてきた。
「あ……ッここ教室///」
「いいよ、見せつければ」
私は知らなかった。トウマ君が私と喋っていた男子達を睨み付けていたことなんて。
「さ、帰ろう?」
「うん」
彼が差し出してきた手を握ると恋人繋ぎにされた。
「あ//」
私はこの時間が好きだ。でも、彼の家には正直行きたくない。その時間はこわいから。
☆★☆
「ただいま」
「お邪魔します」
とうとう彼の家についてしまった。嫌だ、こわい。
だんだん足が震えてくる。
「どうしたの?震えてるけど」
「そんなことないよ」
バレてはいけない、けれど彼の目付きはだんだん鋭くなっていく。
「僕の部屋に行こう」
トウマ君が私と手をずっと握っているのは私を逃がさないようにするため。以前、私が逃げ出したことがあるから。
「さぁ、中に入って」
「うん」
中に入ると鍵をかけられた。
「あ、トウマ君……」
「どうしたの?……ふふッ……こわい?僕のことが」
彼の目が妖しく光る。
「こわくなんかないよ……」
というのは嘘だけど。
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縁儺 - ダレノモノ?でちょっとヤンデレイラストを思い付いた…(コロナ中の癖に) (2022年9月6日 8時) (レス) @page40 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - ありがとうございます! (2018年5月19日 16時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» 分かりました!続編の方で書かせていただきますね! (2018年5月18日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - リクエストでミッチーのヤンデレお願いします! (2018年5月18日 20時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 狼の歌姫さん» 了解です!! (2018年5月11日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アロア | 作成日時:2018年4月6日 14時