恋のABC:: キュウビ きゅうり君です。 ページ44
恋の手順はスペシャリストに聞くと良い。
☆★☆
私はキュウビと付き合っている。
大切なことだからもう一度。
「私はキュウビと付き合っている」
それなのに、あの狐ときたら……！！！
可愛い女の子が通るたびに声をかけて……。
「なにがキュン玉よ」
私はふてくされながらベンチでジュースを飲む。
「今日は久々のデートだったのに………」
私達二人は人間に化けて人間界でデートする予定だった。な・の・に！！
「あの狐のせいで計画がパーよ」
私はやけ食いならぬやけ飲みをジュースで行っている。
「……はぁー、あほらし……帰ろ」
私は目尻に涙が溜まってきているのに関わらずそのまま下を向く。
と、同時に涙がポタポタと落ちてくる。
「なに、泣いてんのよ。……ふふ、嫉妬してるのかなぁ？」
ベンチから立ち上がり、前を向くと会いたくないやつが立っていた。
「A、泣いているのですか？」
「………誰のせいだと思ってんのよ」
自分でも驚くぐらい低い声だった。
「……すみません。……僕の一番大切な人はAなのに泣かせてしまいました。これでは恋人失格ですね……」
「……っ……別に……失格とは思ってないけど……」
その女の子達にヤキモチをやいたなんて言いたくない。
「……それとも嫉妬してくれたのですか？」
「……は？」
キュウビはなぜか嬉しそう。なに、その顔。腹立つ。こっちはあんたのせいで泣いてんのに。
「……ふふっ……嬉しいですねェ……」
なおもニヤニヤし続けるキュウビにチョップをくらわせた。
「調子にのらないでよね」
「好きな人に嫉妬されるのは嬉しいのに……分からないのですか？」
「こっちは辛かったの」
「すみません……あ、そういえばAは恋のABCを知ってますか？」
「話を変えんじゃないわよ！……私の思うABCはね…」
「怒りながらも話にのってるじゃないですか」
苦笑いしながらも優しく頭を撫でてくれた。
「おや、キュン玉が……」
「黙りなさいよ。んー、Aが名前を呼ぶ。Bが手を繋ぐ。Cがキスかな。だから、……私達はCまで終わってるね//」
「Aの考えるCはまぁ、いいかもですが一般で考えると僕達はAですよ」
「A！？」
「知りたいですか？」
「うん」
「Aはキス。Bが行為手前。Cが最終地点」
「んなっ！//」
「僕達も進みますか？」
「……遠慮します！」
恋がお得意な彼と付き合うのは大変だとこの一日で感じた。
Fin
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アロア(プロフ) - 愛鬼さん» 大丈夫ですよ〜♪♪更新は人それぞれのスピードですから(*^▽^*) (2018年6月9日 13時) (
レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
愛鬼 - 最近サボってごめんなさい。 (2018年6月9日 12時) (レス) id: 5abad0e674 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 狼の歌姫さん» 五月ですね！ありがとうございます！！ (2018年4月6日 21時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
狼の歌姫(プロフ) - 大丈夫です。頑張ってください。 (2018年4月6日 21時) (レス) id: aaa26940b9 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 狼の歌姫さん» 分かりました(*^▽^*)質問いいですか？四月の月イベではなく五月ですよね……？すみません！理解力がなくて！！ (2018年4月6日 21時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アロア | 作成日時：2018年1月2日 16時
