とらわれたのは命:: 蛇王カイラ△ ページ4
気がつけばAはそこにいた。首に妙な違和感。それにここは？
たぶんどこかの部屋。でもどこか分からない。
「A……どうしてここにいるの？」
そういえば、ここに来る前はどこにいたっけ？あ、思い出した。カイラ様と話してたんだ。
「……そっか……そのあとどうしたんだろ？」
首をすっと触ってみると固いものがあった。後ろまで手をやるとなにやら巻かれていることが分かった。
首に巻くものといえばAが考えられるなかで一つしかない。
「首輪……」
先を見ると鎖で棒と繋がれていた。これじゃあ、まるで犬みたい。
でも……どうして？どうしてこんなことされてるの？
「気がついたか？」
「……カイラ様」
カイラ様はAのご主人様。
とてもカッコよくて力も申し分ない方。
「カイラ様……これはいったい…」
「Aが誰にも見られないように鎖で繋いだ。……貴様は頭の悪いヤツだ」
「……え？」
「私だけを見ていればいいものを……口を開けばエンマエンマと……！」
「そんなことな……」
「そんなことある！！だから、Aが私以外を目にうつさないようにこの部屋に閉じ込めた。外に出せば変なゴミがつくからな！それに、ここにいればもう二度とエンマなどと会えない。それに、ヤツの名を出すこともないだろう……」
カイラ様は鎖を棒からとると自分の手に持たれた。そしてそれをおもいっきりご自分の方へと引っ張られた。
「きゃあっ！？」
Aはカイラ様のところへすっぽりおさまってしまった。
「こうやって、Aを抱きしめたり言葉をかわしたりAを見つめることは私だけだ。私しかさせない」
「……かか、カイラ様……」
Aはカイラ様に仕えるもの。いつもあなたを見ているというのになにが足りないのだろうか？
なにがそんなにあなた様を不満にさせるの？
「カイラ様……」
「Aが口から出していいのは私の名前だ。他のヤツの名前など出したら許さない」
その言葉を出した彼はどこか冷たい声だった。
私は分かってしまった。もしも、彼以外を見たならば彼以外を愛してしまったら……、
殺されてしまうと。
「カイラ様………Aはカイラ様が好きです」
「……フン……そんなこと知っている」
「え？」
カイラ様を密かに想っていたことを気づかれてしまっていたのか？けれど口にしたことない。
もしかして、強がっているだけなのかもしれない。
とらわれたのは命:: 蛇王カイラ△→←ちっぽけな存在:: オロチ△ 暗い感じの甘……かな？
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アロア(プロフ) - 愛鬼さん» 大丈夫ですよ〜♪♪更新は人それぞれのスピードですから(*^▽^*) (2018年6月9日 13時) (
レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
愛鬼 - 最近サボってごめんなさい。 (2018年6月9日 12時) (レス) id: 5abad0e674 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 狼の歌姫さん» 五月ですね！ありがとうございます！！ (2018年4月6日 21時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
狼の歌姫(プロフ) - 大丈夫です。頑張ってください。 (2018年4月6日 21時) (レス) id: aaa26940b9 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 狼の歌姫さん» 分かりました(*^▽^*)質問いいですか？四月の月イベではなく五月ですよね……？すみません！理解力がなくて！！ (2018年4月6日 21時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2018年1月2日 16時
