恋愛ゲーム:: 大ガマ◇ ページ27
……もう、潮時ね。
私はゆっくりと大ガマを見る。そして髪を耳にかけながら
「ええ、そうよ？だから？」
こう言っておいた。ああ、私はずっと思う。クズだとね。
「……やっぱりな。前々から気づいてたけどよォ……って俺に近づいてきた時点で知ってたけどな」
「え？」
「Aという男嫌いな妖怪が男を落として遊んでるってな」
「……なんで知ってるの？」
自分でも驚くくらい低い声だった。
「俺さ、お前にあったことあるんだよな」
「………知らないわよ」
「見かけただけだからな。そんときは人間を落としてたけど、とうとう妖怪にまで手を伸ばしたか？」
「別に」
「でも、ま……そういうことをする女ってたいてい過去になにかあるやつだからな。ってこれは持論だけどな。そう思うと俺に言い寄ってきたときほっておけなくてよ」
「同情だったってこと！？」
「……へぇ……過去になにかあったんだなぁ？カマかけて正解だったぜ」
「なｯ………！」
「なぁ、話してくれねぇか。その過去を」
「……い、嫌に決まってるでしょ！！！あんな忌々しい過去！思い出したくもないのに！！」
「……頼む。教えてくれ」
彼は私の知っているような男か？いや違う。彼だけは違う。
「分かったわ」
…思い出したくもないのにね。
「あれは私が人間だった頃。その日は雨で人も少なかった。買い物をするように言われて町に出掛けた。初めての場所だったから慣れていなくて道に迷いある男に聞いた。優しく教えてくれた。だんだん雨も強くなりその男は私を濡れないようにと家まで連れていってくれた。私の家ではなくその男の家だ。入ると鍵を閉められた。なぜ？と聞くとこういうことをするためだと迫られた。……私はその家の中を必死で逃げたが所詮は家だから掴まった。そして……私は………きょ……」
………言葉がつまる。嫌だった。気持ち悪かった。だから、大ガマの耳元でそれを言った。
「私はその身体が嫌でしかもそれがトラウマで、でもどうしようもできなくて川に身を投げた。それで妖怪になったの。記憶は残ってたけどね。だから、これは私の復讐なの」
「……辛かったんだな。けどな。また、あんまりそういうことをしてると痛い目をみるんだぜ？」
「なにをそんな知ったような口で！」
「知ってる」
意味が分からない。
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アロア(プロフ) - 愛鬼さん» 大丈夫ですよ〜♪♪更新は人それぞれのスピードですから(*^▽^*) (2018年6月9日 13時) (
レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
愛鬼 - 最近サボってごめんなさい。 (2018年6月9日 12時) (レス) id: 5abad0e674 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 狼の歌姫さん» 五月ですね！ありがとうございます！！ (2018年4月6日 21時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
狼の歌姫(プロフ) - 大丈夫です。頑張ってください。 (2018年4月6日 21時) (レス) id: aaa26940b9 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 狼の歌姫さん» 分かりました(*^▽^*)質問いいですか？四月の月イベではなく五月ですよね……？すみません！理解力がなくて！！ (2018年4月6日 21時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2018年1月2日 16時
