敵わない相手:: 剣舞魔神★★▼ アンデル様からのリクエスト ページ41
「我に速さで勝てると……?」
「く………ッ」
ワケあって、私は朱雀に追われている。
さすがは朱雀。速い……私が勝てるわけがない。勝てる相手ではないのだ。
「逃げると余計に支配したくなるのが分からぬのか」
スルリと太腿を撫でられ、もう片方の手で顎を持ち上げられる。
端正な顔立ちをした彼にじっくり見らているためか、自然と熱が顔に集中する。
「………そんなに顔を赤くして。もしかして、こちらはもう洪水状態かな?」
吐息混じりに囁かれて、耳朶を甘噛みされる。
ピリピリとした甘い痺れが走り、ピクピクと反応してしまう。
「や……!!///」
顎を持ち上げられていた手がスルスルと身体のラインをなぞり下がってくる。両手が自由なため、その手がそれ以上下にいかないようにおさえるも、力が入っていないため意味を成さない。
「どうして我以外と仲良くする?我だけならば、このような思いもしなかっただろうに………まぁ、我には好都合だが」
ダメだ。これ以上は………!!
私は出せるだけの力を振り絞り、朱雀を突き放した。そして、自分を奮い立たせその場から走り出す。
「………フッ」
どういうわけか朱雀が追ってくることはなかった。
☆★☆
朱雀から逃げ切った私は、呼吸を整えるためにも身を潜めていた。
「あれ?A?偶然じゃん!」
「………ッ!」
息を飲んでしまった。
後ろからの声の主を確かめるため、ロボットのように振りかえればそこには剣舞魔神の中でも一番若く、やや好戦的な子。白虎だ。
彼も速い。俊足と言われるため朱雀よりも速い。
悪戯っ子な笑顔を浮かべてジリジリと近づいてくる。
「こ、来ないで!」
「そんなに怯えなくてもいいじゃん!」
白虎はペロリと唇を舐め、目を細める。その姿は獣が獲物を捕らえるときのようだ。
「へへっ可愛い………」
「なっ!?」
一瞬のうちに間合いをつめられ、鼻が触れあうほどの距離に……。
「こんな密室でさ………興奮するよな」
なんて素早い動きだ。感心してしまうほどの速さで私は床に押し倒されてしまった。
「あれ?………オレが触らなくても………。もしかして、そういうコトした?ははっ朱雀あたり?」
「違っ//してなっ……//」
「ふーん?でも朱雀に会ってなにもしてないのに……こんなんにしたんだ?………ヤラシイやつだなぁ」
「ふえ///」
食われると思ったそのとき、天からの救いともとれる声が聞こえた。
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アロア(プロフ) - ベルナデッタさん» こちらこそリクエストありがとうございました!はい!頑張ります(*≧∀≦*) (2019年7月29日 7時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
ベルナデッタ(プロフ) - アロアさん» リクありがとうございます!トウマ&ハルヤの取り合いとヤンデレハルヤ最高でした!!これからも頑張ってください!! (2019年7月29日 1時) (レス) id: d89a449142 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 床に寝転ぶ猫さん» 初めまして!!わぁぁぁ!ありがとうございます!!(*^▽^*)リクエスト了解しました〜♪♪ (2019年7月26日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
床に寝転ぶ猫 - 初めまして!何時も楽しく拝見させていただいております!リクエストなのですが洞潔または島之内先生の★★お願いしますm(_ _)mたくさんリクエストあると思うので大変かと思いますがお願いしますm(_ _)m (2019年7月26日 15時) (レス) id: 52e5b5915e (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - りーあさん» 分かりました(*´∇`*) (2019年7月21日 17時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アロア | 作成日時:2019年2月16日 16時