お菓子詰め【妖怪ウォッチ】(リクエスト停止！！！)

愛のチョコレート:: 義経★ 千景様からのリクエスト ページ34

胡桃色の長い髪に水色のヘアピンに桃色の花柄の着物を着ている端正な顔立ちをした妖怪、Aは妖怪探偵団の事務所に来ていた。

「怨みのバレンタインデー？アキノリ君、どういうこと？」

Aはパソコンの前に座っているアキノリに尋ねた。アキノリはそこに書かれていることを読み上げる。


「………チョコと共にショコラティエの人達が消えている？」

ナツメが顎に手を当て、なぜだろうと推測しながら言うと、アヤメは「せっかくのバレンタインデーなのに………」と眉を下げていた。

「アヤメちゃんの言うとおりだね。女の子にとって、バレンタインデーはとても大切だからね。早く解決しないと！」

彼女の黒曜石のような瞳がキラリと光る。
Aの呼びかけで探偵団のみんなは立ち上がり、事件解決へと一歩踏み出した。
☆★☆
事件が起きていると言われているところを確めている道中、「姫〜！！」と叫ぶ声が聞こえ、一行はその声の方へと顔を向けた。そこには、

「酒天童子と洞潔！？」

Aは驚いて名を呼ぶと共に、またか、と呆れた。彼女は彼らに姫と呼ばれて狙われている。

「今忙しいから」

彼らを冷たくあしらうと、そそくさとAと探偵団は建物内へと入っていく。今回は珍しく酒天童子と洞潔が食い下がらなかった。

「酷い有り様だね……」

トウマはそれ以上言葉も出ないようだ。それくらい悲惨な光景だ。

「……え？」

ケースケの間抜けな声が発せられたかと思うと、彼はチョコレートに吸い込まれていく。彼以外の全員が驚き、その液体の中へと入っていった。



「あれは……」

どこかの空間につくとなにかがいた。Aは直感的にあの妖怪の仕業だとすぐに分かった。
芯が強く、誰にでも優しい性格の彼女は犯人である妖怪となんとか打ち解けようと試みた。が、その妖怪は「憎い、バレンタインデー！憎い……」としか呟いておらず聞く耳を持とうとしない。

妖怪、ジョゴラがAに襲いかかる。

「……っ！！」
危機察知した彼女は避けようとする前に、キィィンという刀がぶつかった音がした。

「私の妻であるAに手を出すな！！」

＿＿義経だ。


彼は自分の妻であるAを守るとそのまま反撃をしていく。それに続いて、ナツメやトウマ、アキノリが攻撃をしかけた。

「ハァァァッ！！」

義経が鞘から剣を抜き、とどめをさした。

義経と妖怪探偵団によってジョゴラを見事倒すことができた。

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