お菓子詰め【妖怪ウォッチ】(リクエスト停止！！！)

プリンセス:: ノルカ、ソルカ▼ もか様からのリクエスト ページ32

＿＿俺様の言うことを聞くっしょ？

＿＿ねぇ、僕だよね？もちろん選ぶよね？

双子の妖怪は一人の人間を取り合っていた。

自分のものにするために。
☆★☆

妖術が使える人間、Aは絵本の中を支配していた双子に取り合われていた。だが、それはだんだんエスカレートしていき彼女を傷つけるようになってしまった。

「氷結の術！！」

双子の攻撃から身を守るために自分の使える術を多用していた。

「逃げんなよ〜A！！俺様から逃げるなんてなしっしょ？さぁ、二人きりで………」


「A、僕を置いていかないで。ノルカなんて見ないで僕だけを見て！！」

ノルカとソルカは我先にと追いかける。Aとノルカソルカの攻防戦。

負けたら確実に地獄行き。勝つことはできない。負けないように逃げるだけ。

「二人とも………もうやめて！！！」


「やめる？Aは面白いことを言うね……僕達はやめないよ」


「俺様達のどっちかにAが捕まるまでこの鬼ごっこは終わらないっしょ！！」


「そんなっ」

懸命に逃げるが、ノルカがいつの間にかAの前にいた。それに気づきすぐに後ろに翻すが後ろにはソルカがいた。はさみうちにされたのだ。

「残念だね。もう逃げ場なんてないよ」

ゆっくりと近づいてくるソルカ。その瞳は狂気に満ちている。

「あ………いや、来ないで」


「俺様の手をとるっしょ」

曇りのない瞳で言うノルカ。しかし彼の瞳の奥にはドロドロとしたソルカと同じ狂気が見えかくれしている。

「私は二人に捕まりたくない………絶対捕まらない！！」

Aは自分の妖術を使って壁を作り彼らの進行を阻む。

だがそれは簡単に壊されてしまう。

「A、下手な抵抗はよくないっしょ？」

ノルカの口は歪な弧を描き、目を細めて嘲笑う。Aに希望はなく、与えられるのは絶望のみ。


「ノルカは危険だよ。僕の方においでよA」

目的のためなら手段を選ばないソルカ。たとえAが人間だろうが容赦はしない。

「僕の方がAをもうこれ以上傷つけない」


「ソルカ、俺様もAを傷つけることはしないっしょ！！」


「ふぅん？」

どちらに行っても危険なことは十分承知だ。

「俺様と来るっしょ」

ノルカの手がAの右腕を掴む。長い爪が食い込んでしまうほど力強く。負けじとソルカは左腕を。

「選ぶっしょ」


「選ばなかったら……分かるよね？」

二人の王子に囚われた姫は………。

Fin

リクエストありがとうございました♪

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