ジェラシー:: エンマ大王 デュース様からのリクエスト ページ27
俺なんかよりも……ぬらりの方がいいんだろ?
☆★☆
俺はエンマ。俺には大事な女がいる。そいつの名前はA。
大切だから絶対守りたいし、力になりたい。
でも最近はAがぬらりのことばかりかまったり、口を開けばぬらりは?と言う。
こっちからしてみればだいぶショックなことだ。
「エンマー。どうしてムスッてしてるの?」
「別に」
Aが、ぬらりばかりにかまうから………つい素っ気ない態度をとってしまう。そんな態度をとったとき、Aが悲しそうな表情を浮かべる。それが目を閉じても瞼の裏に浮かんでくる。こびりついて離れない。
本当はそんな顔をしてほしくねぇんだ。
Aを傷つける気は全くもってないんだ。
でも、気持ちと態度が裏腹になってしまう。
直したいけれど………。
「お前がぬらりのところの行く度に、このドロドロとした気持ちの悪い感情が積もっていく」
いっそのこと自分の心をチョコのように溶かしたい。
「jealousy」
ふと、目に入った言葉。『jealousy』
「『嫉妬』か……」
改めて言葉として口に出してみると、嫌気がさした。こんな器の小さい男なんざAだって嫌になるだろう。
しっかり者で大人で頼りになるイケメンでなおかつ長身のぬらりの方がいいだろう。
俺みたいなガキなんて嫌だろう。
考えれば考えるほど自己嫌悪に陥っていく。
「あ?」
突然ほっぺに違和感が…………。
「エンマ?どうしてそんな険しい顔をしてるの?私はいつも笑顔なエンマが見たいなぁ。最近不機嫌だけどなにかあったの?」
「Aには関係ない」
そう放った途端、Aの顔が歪んでいく。
「私、そんなに頼りないのかな……」
声を震わせて……泣くのを必死に我慢して……。
俺がそうさせているっていうちょっとした優越感を感じてしまったがすぐにその感情を拭い去り、Aと目を合わせた。
「ワリィ………泣かせるつもりはなかったんだ。知られたくなかったんだ。Aがぬらりのところに行く度に嫉妬している自分のことを………小さい男だって」
顔がまともに見れない。なんて言われるか……。
「嫉妬してくれたの?嬉しい!」
予想に反して彼女の声は弾んでいた。
「それだけエンマに想われてるんだね!大丈夫!私はエンマだけのもの!」
軽いキスをして、出ていくAを見つめていたら、さっきまでの醜い感情が消え去っていた。
彼女の言葉にニヤける顔を隠すのは大変だ。
Fin
リクエストありがとうございました♪
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アロア(プロフ) - ベルナデッタさん» こちらこそリクエストありがとうございました!はい!頑張ります(*≧∀≦*) (2019年7月29日 7時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
ベルナデッタ(プロフ) - アロアさん» リクありがとうございます!トウマ&ハルヤの取り合いとヤンデレハルヤ最高でした!!これからも頑張ってください!! (2019年7月29日 1時) (レス) id: d89a449142 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 床に寝転ぶ猫さん» 初めまして!!わぁぁぁ!ありがとうございます!!(*^▽^*)リクエスト了解しました〜♪♪ (2019年7月26日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
床に寝転ぶ猫 - 初めまして!何時も楽しく拝見させていただいております!リクエストなのですが洞潔または島之内先生の★★お願いしますm(_ _)mたくさんリクエストあると思うので大変かと思いますがお願いしますm(_ _)m (2019年7月26日 15時) (レス) id: 52e5b5915e (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - りーあさん» 分かりました(*´∇`*) (2019年7月21日 17時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アロア | 作成日時:2019年2月16日 16時