絵本の中のお姫様:: ノルカ▼ もか様からのリクエスト ページ19
突然空から降ってきた彼女は神様からの贈り物?
☆★☆
Aは息を切らしながら逃げている。
彼女の数メートル後ろにはものすごい血相で彼女を追いかける妖怪。
「どうして逃げる?Aは俺様のっしょ?逃げる理由なんてないっしょ!!」
俺様発言を大声で叫びながら追いかける妖怪の名はノルカ。絵本の中のボス的存在だ。
「例えるならAはこの国の姫。俺様は王子様っしょ!」
嬉々として語るように言う。
「きゃあっ!?」
Aのすぐ真横には炎が上がっていた。
「………だから、逃げるなんて………許されないことっしょ?」
ノルカが鋭い爪をAの首に当て、低く耳元で諭すように囁いた。
その爪がどんどん首に食い込んでいき、ツーッと赤い血が流れる。
「Aはいい子だからいいことと悪いことの違いが分かるっしょ?分別はつくっしょ?」
「私は……自分が正しいと思ったことをするだけ」
「だから、俺様がいない間に逃げ出した……って言いたい?」
「私にはあなたのいっている道理が通じない」
「Aは俺様の目の前に空から降ってきた時点で俺様のだっていうことは決定事項っしょ!」
「どうして!?違うよ!」
「あーあーあー。そんなに騒がなくても」
「うっ……」
ノルカは今度、Aの首に手をかけ、徐々に絞めていく。
「ちょうど今このくらいは息できるくらいっしょ?でももう少し絞めたら窒息するっしょ」
「は、な……せっ」
「そんなに睨み付けられてもこわくないっしょ。むしろAが俺様を見てくれるなら嬉しいっしょ!!」
この場には場違いなほどの眩しい笑顔をするノルカにAはノルカの手を掴み、抵抗をやめない。
「Aは意味が分からないって言ってるしょ………どうして伝わらない?俺様はこんなにも……こんなにもAが好きなのに!」
「っ!?……っ!!」
グググッと力がこめられ、Aの首が絞まる。ノルカの長く鋭い爪が彼女の白い首に再び食い込み、爪が刺さっているところからは血が流れてくる。
「どうしたら、信じてもらえる?俺様はAをこんなにも愛しているというのに!!Aはぜんっぜん分かってくれないっしょ!?」
脳に酸素が行き届かず、意識が朦朧としているAにはなんて叫ばれているのか分からない。
ただ、Aが意識を失う直前に…………
ノルカがキスを落としたことは彼女にも分かった。
Fin
リクエストありがとうございました!
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アロア(プロフ) - ベルナデッタさん» こちらこそリクエストありがとうございました!はい!頑張ります(*≧∀≦*) (2019年7月29日 7時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
ベルナデッタ(プロフ) - アロアさん» リクありがとうございます!トウマ&ハルヤの取り合いとヤンデレハルヤ最高でした!!これからも頑張ってください!! (2019年7月29日 1時) (レス) id: d89a449142 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 床に寝転ぶ猫さん» 初めまして!!わぁぁぁ!ありがとうございます!!(*^▽^*)リクエスト了解しました〜♪♪ (2019年7月26日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
床に寝転ぶ猫 - 初めまして!何時も楽しく拝見させていただいております!リクエストなのですが洞潔または島之内先生の★★お願いしますm(_ _)mたくさんリクエストあると思うので大変かと思いますがお願いしますm(_ _)m (2019年7月26日 15時) (レス) id: 52e5b5915e (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - りーあさん» 分かりました(*´∇`*) (2019年7月21日 17時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アロア | 作成日時:2019年2月16日 16時