バイト首になってぶっ倒れたら拾われてました【stxxx】

9話 ページ10

橙side




『…………………………』




『最悪だ………』


あのあとAがほんまに逃げ出しそうやったから手首拘束して椅子座らせたった←
男3人に勝てると思っとったんかめっちゃ暴れとったけど1分で片付いた()

手繋ぐぞって脅したらすぐ手首差し出してきたわ(


ジ「んじゃ、色々聞かせてえや、」

ジ「なんで公園なんかで寝とったん？」

『え、バイト首になったから？』

さ「なんで疑問形なんだよ」

ジ「バイト一個だけなん？」

『はい』

ジ「でも、家ぐらいあるやんな？？」

『いや、ないですよ』

『上京してからそこのバイトで寝泊まりしてたんで』

こ「っえ、そんなことあんの！？」

『金持ちの有名歌い手さんには分かんないですよね』

ジ「…、、お母さん達は？」

『北海道です』

さ「とおっ」

『まぐろとかめっちゃ美味しいですよ』

さ「いーなーーーーー」

ジ「ちょ、話ずれとるて」

ジ「んで？君はこれからどーするん？」

『んーとりあえず餓死ですかね』

こ「え、もしかして何も食べさせてないの？」


信じられない、とでも言うように俺を見てくる。


ジ「しゃーないやん！！！それどころやなかったんやもん！！」

ジ「もー、今から作るから待っといて、」

『え、いいですよ』

ジ「んなわけにもいかへんやろ、ごめんな、全然気にしてへんかった、」

『推しに謝られる世界どこですか』

『っていうか、ほんとに大丈夫です！！！』

『こんなたったひとりの人間の為にそこまでしなくても！！！』

ジ「たったひとりの人間でも、俺達が手放したらしんでまうかもやろ？」


俺達が、っていうより、俺が、やねんけどな。
俺もよう分かってへんけど、なんや、俺が放っとったらあかん気がしてならんのやよ。


さ「ジェルはこーゆーやつ。推してんだったらわかるだろ。」

『…わたし、』

こ「？」










・










『もしかしてもうしんじゃってますか！？！？』


さ「ちょっと期待した俺がばかだった」

ジ「なんや楽しそうやなぁ笑」







・

10話→←8話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す