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夜もすがら君想ふ 1話 ページ39

喧嘩して仲直りして傷つけあって愛し合って

私の両親も祖父母もそうやって愛し合ってきたんだと

本にはそう書いてあった。


部屋の本棚の上には彼との思い出の品が置いてある

「…それでも一人は寂しいなぁ」


今日は仕事で「結婚はいつなの?」って聞かれちゃった
笑って誤魔化したけど、本当は私だって気にしてるんだよ?

4時48分をさす時計を見てまた本に視線を戻した

明日会う彼を思い出して少し口角が上がった


まだ夜明けはまだで、朝日が顔を出すのを私はただ待っている

窓際の朝顔が風で揺れた


明日に不安と心配もあるけど、すっごく楽しみなのだ



あぁ、彼が恋しいなぁ。

彼に愛してるって言って言われて私の一日が始まる気がするの

前は恋愛小説見ても感情移入なんてあんまりなかったのに、今じゃ読むだけで顔を赤くしないように必死だ

もしも誰かに否定されたとしても、私はずっと彼を愛せる自信がある





明日の服を考えて、可愛い髪型を調べて、一晩中彼を思って、寝られない夜を過ごして


こんなに取るに足らぬことで私が悩んでるのを

私の両親も祖父母もやってきたのかな



アダムとイブが人類最初の夫婦だというのを彼と初めてあった大学の図書室で読んだことがある


なら、アダムとイブだって私と一緒で悩んでたりしたのかな


最初は付き合うなんて実感なかったけど

こんなに夢中になったのはいつからだっただろう



会えないだけで切なくなるこの胸を早くあって打ち明けたいな

イメージ通りに行かないことばっかりだけど


それでも彼を信じてみたいの


いつかこの想いが薄れる時が来るかもしれないけど

ずっとこうしていたいな…なんて


もしも暗い未来が待ち受けていたとしても私は君を愛してるよ


あぁ、恋しいなぁ


携帯に手を伸ばしかけてやめた


「迷惑…かな…」


いつの時代でも変わらない悩みも悲しみも楽しみも


分かり合えない時もあるけど、愛してるから…







途端に静かな部屋に携帯の着信音が響いた


私はバッと携帯をとって
彼の声を聞く前に叫ぶように言った








________愛してる!

ポンコツディストーカー 1話→←恋愛裁判 2話



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レイン - ありがとうございます!楽しみにしています! (2019年8月15日 0時) (レス) id: cde8b1371d (このIDを非表示/違反報告)
だいだらぼっち(プロフ) - レインさん» 了解しました!多分続編で書かせて頂くことになると思いますが、気長にお待ちください! (2019年8月13日 11時) (レス) id: 9c79bb32af (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 「闇色アリス」と「十三番目の黙示録」をお願いします (2019年8月13日 11時) (レス) id: cde8b1371d (このIDを非表示/違反報告)
だいだらぼっち(プロフ) - モモンガさん» リクエストありがとうございます!「アスノヨゾラ哨戒班」ですね!了解しました! (2019年8月13日 9時) (レス) id: 9c79bb32af (このIDを非表示/違反報告)
だいだらぼっち(プロフ) - レインさん» あと魔女の物語はこれで終わりです!中途半端で申し訳ない!あと朝は間違ってレインさんに返信してしまいすみませんでした!消しとくんで見て見ぬふりお願いします(´>∀<`;) (2019年8月13日 9時) (レス) id: 9c79bb32af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だいだらぼっち | 作成日時:2018年6月13日 17時

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