4話 ページ25
村娘役「………うそ…」
棺の中に入っていた【彼女】
誰だろうなんて考える余裕は走りながらなんて到底無理だった
きっと私の知らない人だと思っていた
…なのに
村娘役「…わ…私…?」
棺の中に隠されていたのは紛れもない私の姿だった
眠るあの私の上に置かれている真っ白な紙を拾う…と…
村娘役「なに…これ…」
頭を抑える村娘役。それはないはずの自分の記憶だった
盗まれた次のページが流れ込む
始まりは舞台がうまくいかないことから始まった
皆少しイライラしてた
_________どうして皆上手くできないの!?
皆がやる気をなくしていた
喧嘩して…逃げた私を追いかける皆の姿…
…まるで今の私たちのようだった
隠れるけれど見つかってしまった。
私は時計の針を握りしめて皆を脅した
_______近づいたら刺すからッ!近づかないで!
階段に追い詰められた私
皆は私を説得しようと近づいた
_______待って!もう1回話し合おう!
_______嫌ッ!来ないで!
私は下がろうとした…でも後ろは階段で…
皆は私の手を取ろうとしてくれたんだ。私だって手を伸ばした。…でもあと数センチっていう所で手は届かずに…
_______キャーーッ!
階段の下で胸にナイフが突き刺さって死んだ私
皆泣いていた。ちょっとした喧嘩だった。
_______そんな…嘘だ…
心臓が止まっていた
どっちも悪いとこはあったと思う
_______ねぇ、皆…都市伝説…覚えてる…?
リンが口を開いた
皆ボロボロで、そんなものに縋るしか無かった
_______全ては…あの子を取り戻すため…!
皆がハッとすると、そこはあの場所じゃなかった
_______ここ…
そこは皆がさっきまで練習していた舞台のセットにそっくりだった
台本が転がっていた
ミクは横たわっていた
皆登場人物になっていて、衣装もそのままだった
リンとレンは小さな人形になってしまった。でも、ミクを取り戻すためだと言って目を伏せた
_______完璧なENDになるまで…何事にも耐えて見せる…それがたとえ自分が1度死んだとしても…!
長い長い…永遠にも感じる夜の始まりだった
村娘役は泣いていた。知らなかった。永遠に続く夜をずっとずっと駆け抜けていたなんて…
全ては私のためだった…
この夜が終わってもまた次の夜でも私は同じ過ちを繰り返すの…?
嫌だ…そんなの
私で終わらせなければ…
___私が跡形も無く消えてしまえばこの舞台は終わる…?
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レイン - ありがとうございます!楽しみにしています! (2019年8月15日 0時) (レス) id: cde8b1371d (このIDを非表示/違反報告)
だいだらぼっち(プロフ) - レインさん» 了解しました!多分続編で書かせて頂くことになると思いますが、気長にお待ちください! (2019年8月13日 11時) (レス) id: 9c79bb32af (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 「闇色アリス」と「十三番目の黙示録」をお願いします (2019年8月13日 11時) (レス) id: cde8b1371d (このIDを非表示/違反報告)
だいだらぼっち(プロフ) - モモンガさん» リクエストありがとうございます!「アスノヨゾラ哨戒班」ですね!了解しました! (2019年8月13日 9時) (レス) id: 9c79bb32af (このIDを非表示/違反報告)
だいだらぼっち(プロフ) - レインさん» あと魔女の物語はこれで終わりです!中途半端で申し訳ない!あと朝は間違ってレインさんに返信してしまいすみませんでした!消しとくんで見て見ぬふりお願いします(´>∀<`;) (2019年8月13日 9時) (レス) id: 9c79bb32af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だいだらぼっち | 作成日時:2018年6月13日 17時