ボカロ好きのボカロ好きの為のボーカロイド短編集【リク募集中】

３話 ページ24

盗まれたページ…永遠に続く刹那の時…役になってしまった仲間たち

舞台の世界が永遠に続く
一瞬の出来事が永遠に続く


村娘(どうすれば皆を助けられるのか…)



主役が生きる限り舞台は続く

主役が死なない限り続く

でも主役が死んでも舞台は終わらない


全ては望むENDのために…


村娘役「やはり私がやらなくては…みんなを救い出すために…」

おもむろにポケットを握る…するとポケットに入ったなにかに手が当たった
何かが小さく書かれた手紙

村娘役「エンドロール…！？これでみんな助かる…！？」





村娘役は無我夢中で走った。皆が集まっているはずのところに、全ては皆を救い出すためだった

皆の集まっている部屋についた。台本と呼ばれる本を囲んでなにか話していた

扉を開けようとしたが、やめた。頭は開けろと叫んでいるのに何故か体が動かない




少年人形役「今宵【あの子】を飼い慣らして…」

少年人形役の彼は話していた。あの子…？それって一体…その喋り方は…


少女人形役「死んだ【彼女】を取り戻しましょう…」

死んだ…？彼女って誰…？村娘役の頭はもう既にパンクしそうだった


主人役「【本物】と【偽物】を…」

ゆっくりと語られていく真実。村娘役は信じたくなかった。確信がないと自分の考えを打ち消した


メイド役「…すり替えるための【アンコール】」

この物語は私が主役だったんじゃないの…？


奥方役「【あの子】だけには秘密にして…」

ねぇ、嘘だよ…


お嬢様役「【皆】で【現実】に帰るために…」

やめて…やめて…


執事役「【7人】で演じましょう」


………嗚呼




主役「素晴らしい夜を…アッハハハハハハハハ」

「「…！！」」



皆が囲む台本を奪い取り、逃げた。

村娘役は走った。ずっとずっとしていた音のする方へ

私は裏切られたんだ…妙に冷静になった頭で考える

一番最初にレンが話した言葉で気づくべきだった。あの妙な片言が消え去って、完全にレンがする表情だった

私は偽物だった。今までの記憶は作り物…？

私は【彼女】の替えの9人目なのだ…


私が皆を助けようとしていたのも全て計算通りだったってわけ？


暗い階段をなれたように走る

元の世界に帰りたい
お母さんだって待ってるはずなの



だけど…【また】…もう遅い…

時間切れだよ…？



たどり着いた棺の山

でも狂ってしまった主役は動じない

一番奥の音がする棺に手をかける


村娘役「……みーっつっけた」

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