罪悪感 ページ7
【Aside】
亜嵐「もしもしA？
よかった。
なかなか電話繋がんないから心配した。」
電話から聴こえてくる、亜嵐くんの心配そうな声。
途端に、罪悪感が胸の中に広がっていく。
それはきっと、
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『…ごめんね。電波悪かったかも。』
亜嵐「え。なに、地下にでもいたの？」
『ううん、…お店の奥の方にいたの。
今日は外で食べて帰ろうと思って。』
亜嵐「そっか。
あ、買い物いってたんでしょ？メイちゃんから聞いた。」
…メイ？
どうしてメイの名前が出るの。
今日はゴルフのはずじゃ…
『…そうなの。ごはん作るの面倒になっちゃったから、買い物ついでに外で済ませちゃった。』
『どうして』って言いかけた言葉を飲み込んだ。
だってあたし、今そんなことを亜嵐くんに問いただせる立場じゃない。
佐野くんと一緒にいて
亜嵐くんに心配をかけちゃって
しかもその理由が、
亜嵐くんに対する妬みみたいな汚い気持ちだったなんて
…気づかれたくない。
亜嵐「ごめんな今日、付き合えなくて。
買いたいもの買えた？」
『ううん。なんか、迷っちゃって。』
亜嵐「じゃあ来週一緒にいこーよ。
リベンジさせてリベンジ。」
『ふふ。わかった。』
亜嵐「…なぁ、A。あのさ、」
『ん？』
亜嵐「…やっぱなんもない。じゃあ、おやすみ。」
おやすみなさい、って電話を切って
ため息と共に肩から力が抜けた。
どうしてだろ。
来週お買い物一緒に行けるんだよ？
疲れてるのに、心配して連絡してくれるんだよ？
そういう優しいところ、大好きじゃない。
なのに
どうして今、こんなに気持ちが重たいの？
頭に浮かぶのは、
さっきの佐野くんの後ろ姿。
あたしのことを突き放すように
少し俯いた背中は
どんどん離れていくような気がして。
罪悪感は、心配をかけたことに対してじゃない。
佐野くんと会ってたことを
亜嵐くんに黙ってることにでもない。
きっとそれは、
もっと後ろめたい気持ちがあるから。
『…会いたい。』
零れ落ちた言葉と共に、
温かい涙が頬を伝っていく。
気づいたら、佐野くんとのラインのトーク画面を開いてた。
あたし、亜嵐くんのこと大好きだよ。
ほんとに大好きなの。
なのに、
…でもーー
.
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りな(プロフ) - はじめまして！久々にすごく引き込まれるお話です！玲於くんと彼女さん、亜嵐くんがどんな答えを出すのかドキドキしてます。更新楽しみにしてます(^^) (2018年6月5日 2時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
くる(プロフ) - ぴなたまごさんこんにちは！久しぶりに更新されてほんとに嬉しいです（ ; ; ）ぴなたまごさんの作品全作読ませていただいているのですが玲於くんファンってこともあって全部好きです！！このお話も大好きなのでこれからも更新たのしみにしてます！頑張ってください！ (2018年6月3日 10時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - やっぱりすごいです、お話に引き込まれます。更新…！嬉しいです。また続きを楽しみに待たせていただきます！ (2018年6月1日 20時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
reona(プロフ) - 更新されてないみたいですが、何かあったのでしょうか？更新楽しみにしてます！ (2017年11月13日 2時) (レス) id: a813d90c31 (このIDを非表示/違反報告)
ももぷりん(プロフ) - 会いに来てください〜！うぇるかむです！大好きですこのお話（ ; ; ）更新来るたび飛び跳ねてます！ぴなたまごさんのお話全作好きです、玲於くんと結ばれたらいいなあ、、 更新楽しみにしてます！がんばってください ！ (2017年8月26日 23時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2017年8月19日 15時
