決意 ページ8
【玲於side】
玲於「今度の土曜日のまる1日
絶対に俺に連絡してこないで。」
楽屋のテーブルに立ったまま両手をついて
メンバー全員を見渡す。
突然の宣言に
今までわいわい喋ってた場が
しーんて静かになって
ぽかんてしながら全員が俺を見上げてる。
涼太「え…いいけど、なんかあるの？」
玲於「超絶大事な用事があんの。
絶対に連絡してこないでよ。
わかった？
俺言ったからね。
特に亜嵐くん。」
亜嵐「えっ俺？！」
そーですよあなたですよ。
信用ないからね、まじで。
どすん、ってパイプ椅子に座ると
周りの声を遮断するように
パソコンに繋げてあったイヤホンを耳にさした。
もー決めたから。
次会ったときに
ぜったい、言う。
話の続きももちろん聞くけど
Aちゃんが答えてくれなくても
関係ない。
約束してる次の土曜日。
一緒に買い物して
またあのケーキ屋さんにいこって話してる。
そのあと晩ごはん食べて
帰りにAちゃんを家まで送って。
それで…
隼人「あっ。やば、コーヒーこぼしちゃった！」
いや、ここは家に上がって話した方がいいのかな。
龍友「おー大丈夫？」
隼人「ごめん！えーとなにか拭くもの拭くもの…」
…ここは涼太くんにさりげなく話して
なんかアドバイスもらお。
イヤホンを外して立ち上がる。
隼人「あっ！玲於、そこの床濡れてーー」
ーーーーーーー
「捻挫ですね。」
レントゲン写真を見てたお医者さんが
こちらを向いてにこりと笑った。
「骨にも異常はないし
全治10日というところでしょう。
それまではできるだけ安静に。」
「はい」って返事しながら
包帯の巻かれた右足首を見下ろす。
コーヒーで濡れた床で
豪快に滑ったあと
すぐ足の痛みに気づいて
マネージャーさんの車で
病院に連れてこられた。
捻挫ってことは
踊っちゃだめだな。
楽屋出るとき、
隼人がすげー勢いで謝りまくってきたけど
踊れないって知ったら
また申し訳なさそうにするだろーな。
まあ10日だったら
次のライブまでには間に合うし
よかった。
玲於「…日常生活は問題ないんすよね。」
「大丈夫ですが、
くれぐれも跳んだり走ったりしないでくださいね。」
じゃあ、
Aちゃんと遊びに行くのも
問題ないな。
まだずきずきと痛む足首を見下ろす。
この怪我のせいで
Aちゃんに
会えなくなってしまうなんて
このときは
思いもしないまま。
.
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ここ丸 - 続き気になりすぎて夜も寝れないです！！お時間あれば続き作って欲しいです！お話おもしろかったです (12月11日 0時) (
レス) @page28 id: 567dedf7ba (このIDを非表示/違反報告)
小野 - うわ！！完結ですか？その後のふたりが気になります！！また機会があればエピローグみたいなのお願いします！ (11月30日 0時) (レス) @page28 id: b52f40c2b8 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 素敵なお話をありがとうございました！！ (10月24日 13時) (レス) @page28 id: 185df01673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2023年10月11日 20時
