epilogue:Arisa ページ27
【Aside】
アリサ「久しぶりだね、Aとお茶するの。」
アリサが嬉しそうに
ティーカップに口をつける。
休日出勤のない土曜。
久々にアリサを誘って
カフェに来ていた。
『ごめんね。思ったより仕事が忙しくて。』
アリサ「大変そうだね。
ちょっと痩せた？」
『そうかな。』
アリサ「だめだよちゃんと休まなきゃ。
あっでもたまにはアリサとも遊んでね。
玲於くん愛を話す人がいないと
もーストレスたまっちゃって。」
…きた。
どきどきしつつも
態度に出ないよう気をつけながら
『あのさ、』って切り出した。
『アリサはその…
もし玲於くんに彼女ができたらどうするの？』
ずっと気になってたことを聞いてみる。
アリサはまだ
玲於くとのことを知らない。
でもいつか話したい。
だって、親友だから。
一瞬、きょとんとして
真剣な顔になったかと思うと
「そんなの、」って勢いよくティーカップを置いた。
アリサ「応援するに決まってるよ！」
…え。
アリサ「だって大好きな玲於くんだよ？
幸せになってほしいもん！
もちろんそういうのが嫌っていう
ファンの人もいると思うけど
アリサは全然気にしないな。」
え。
…え、そうなの？
なんか
思ってたのと反応が違った。
アリサ「そういえば
Aからもそういう話って
聞いたことないよね。
好きな人がいるーとか、
この人かっこいいーとか。」
『え、…あ、そうかな。』
アリサ「彼氏ほしい願望とかないの？
あ、仕事が忙しくてそれどころじゃないかあ。」
『えと、実は…
き、気になってる人はいて。』
アリサ「えっ！そうなの？！」
テーブルを飛び越えてくる勢いで
アリサが身を乗り出した。
『つ、…付き合おうかと、思ってて。』
アリサ「えええっ！
なにそれ！
じゃあもう両思いってこと！？」
『…告白されてるの。』
「えええ！」って
今度は椅子の上で
ひっくり返ってる。
アリサ「そっかあ！
おめでとう、アリサも嬉しい！
アリサ、自分のすきな人たちには
幸せになってもらいたいから。
付き合ったら教えてねっ。
アリサももしいつか彼氏ができたら、1番にいうから！」
そう言って
にっこりと笑う子供のような親友は
幼稚園のころから
純粋無垢なまま変わってなくて。
『…うん。
あたしも、1番にアリサに言うよ。』
いつか話すね。
だって、親友だから。
だから
もう少しだけ、待っててね。
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ここ丸 - 続き気になりすぎて夜も寝れないです！！お時間あれば続き作って欲しいです！お話おもしろかったです (12月11日 0時) (
レス) @page28 id: 567dedf7ba (このIDを非表示/違反報告)
小野 - うわ！！完結ですか？その後のふたりが気になります！！また機会があればエピローグみたいなのお願いします！ (11月30日 0時) (レス) @page28 id: b52f40c2b8 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 素敵なお話をありがとうございました！！ (10月24日 13時) (レス) @page28 id: 185df01673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2023年10月11日 20時
