お返しの上書き ページ24
【玲於side】
つかんでた腕をはなして、両手を広げる。
玲於「じゃあ、上書きさせて。」
『うわ、がき？』
玲於「さっき肩抱かれてたでしょ。
他の男に触られたままとかやだ。」
意味がわかったようで
暗闇でもわかるほど顔をあかくさせた。
玲於「前Aちゃんもしてくれたじゃん。
今度は俺にさせて。」
『…えと、』
玲於「いやなら、いやって言って。」
目線を伏せて視線を泳がせると、
きゅっと結んだ口元が
小さく動いた。
『…やじゃない、です。』
消えいりそうな声でそういうと、
広げた腕の中に
遠慮がちにぽすん、ともたれかかってきて
「ん。」って
少し冷えた身体を優しく抱きしめた。
乾いた夜の空気の中で
また、あの甘い香りがする。
玲於「…Aちゃんてバニラアイスみたいだよね。」
『…？なんでですか？』
玲於「んー。
なんかこう、すきになってから気づく感じ。」
『ん？』って、
頭の上にはてなが飛んでるAちゃんをよそに
さっき食べた
溶けかけのバニラアイスのことを
思い出してた。
そのままでも十分
甘くておいしいんだけど
すきになって
熱で溶かされると
もっともっと甘くなって
ぬるくなったバニラアイスは
まるで夜の人肌のように濃厚で
香りが離れなくなる。
玲於「ねぇ。
Aちゃんてやっぱ俺のこと
すきなんじゃないの。」
『…えっ。』
玲於「じゃああの日、なんて言おうとしたか教えてよ。
俺が一般人でも
たとえどんな俺でも、なに？」
『…それは、その、』
玲於「…まあいいや。
Aちゃんが俺をどー思ってても
すきでいるって言ったし。
言ってくれるよーになるまで待つ。」
『…はい。』
玲於「でも変な男に言い寄られないでよ。」
『…はい。』
玲於「じゃあ、
ちゅーしてもいい？」
.
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ここ丸 - 続き気になりすぎて夜も寝れないです！！お時間あれば続き作って欲しいです！お話おもしろかったです (12月11日 0時) (
レス) @page28 id: 567dedf7ba (このIDを非表示/違反報告)
小野 - うわ！！完結ですか？その後のふたりが気になります！！また機会があればエピローグみたいなのお願いします！ (11月30日 0時) (レス) @page28 id: b52f40c2b8 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 素敵なお話をありがとうございました！！ (10月24日 13時) (レス) @page28 id: 185df01673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2023年10月11日 20時
