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【Aside】
アリサ「今、なんて言ったの？」
アリサが呆然としたように
口を開けたままで固まってる。
『だから、』と静かに続けて
飲んでたティーカップをソーサーの上に置いた。
『GENERATIONSのライブについていくのは
今年限りにしたいの。』
アリサ「えっ、なんで？
最近、興味持ち始めたって言ってたじゃん。」
『違ったみたい。ごめんね。』
アリサ「で、でもでもそれにしたって
なんでライブも行かなくなるの？
楽しんでるって
言ってたのに…。」
『仕事のポジション変わって忙しくなるの。
それで、資格の勉強もしないといけなくて。』
少し話を大きくしてるけど
忙しくなるのは嘘じゃない。
ちょうど先日、篠崎さんから話があって
新しいプロジェクトに携わることになった。
それに伴ってポジションも
今より責任のあるものになる。
当然、休日出勤も増える。
ライブがあるから出勤できません、は
通用しなくなる。
…資格の勉強は嘘だけど。
『だから申し訳ないんだけど
来年からは他の友達誘ってほしいの』
アリサ「そんな…
アリサ、友達いないの知ってるくせにぃ。」
半泣きになりながら
恨めしそうにあたしを見上げてる。
…そうだよね。ごめんね。
アリサが他に行く人がいないっていうのは
わかってる。
でも、
それでももう玲於くんに会いたくなかった。
ライブだけじゃなくて
テレビやラジオや
アリサに付き合わされて読んでた雑誌も
玲於くんの姿を見て
今までどおり
楽しめるなんて思えなかった。
アリサ「うぅ…来年からどうしよう。」
『…お父さんと行くとか？』
アリサ「やだよそんなの。
友達とだから楽しいんじゃんかぁ。」
今にも泣き出しそうなアリサに
申し訳なさで
苦笑いするしかなかった。
もう、玲於くんからのラインには
返信してない。
するつもりも、ない。
未読のままのメッセージを
放置しておくのも胸が痛いけど
どうしても削除する気にはなれなかった。
今までずっと
何考えてるかわからないって
周りに言われてきたあたしに
初めてここまで近づいてきてくれた男の子だから
その優しさに
きっと浮かれて
勘違いしてしまっただけ。
距離感を
勝手にあたしが
見誤ってしまっただけ。
玲於くんとは
住む世界が違うのに
…ばかだな、あたし。
玲於くんはきっと
あたしのことなんかすぐに忘れる。
だからあたしも
忘れよう。
夢を見てただけ。
そう思うことにして。
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ここ丸 - 続き気になりすぎて夜も寝れないです！！お時間あれば続き作って欲しいです！お話おもしろかったです (12月11日 0時) (
レス) @page28 id: 567dedf7ba (このIDを非表示/違反報告)
小野 - うわ！！完結ですか？その後のふたりが気になります！！また機会があればエピローグみたいなのお願いします！ (11月30日 0時) (レス) @page28 id: b52f40c2b8 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 素敵なお話をありがとうございました！！ (10月24日 13時) (レス) @page28 id: 185df01673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2023年10月11日 20時
