彼のメランコリー ページ2
【玲於side】
玲於「涼太くんて
どうやって奥さんにアタックしたの？」
涼太くんが
飲んでたペットボトルの水を
豪快に吹き出した。
涼太「ごほっ、こほ、
…え？なに、なんで？」
玲於「いやなんとなく。
どう口説いたのかなって思って。」
「口説くって。」って、まだ咳きこみながら
口元を手の甲で拭ってる。
涼太「うーん。
そこは内緒にしておきたいといいますか…。」
玲於「あーあ。やっぱ教えてくんないか。」
ちぇ、って
座ってた楽屋のソファに
そのまま寝転がった。
今みんな出払ってるから
聞くチャンスだと思ったのにな。
涼太「どうしたの？
玲於がそんなこと聞くなんて珍しいね。」
玲於「んー別に。」
涼太くんが首を傾げて
不思議そうな顔してる。
その視線に気づかないふりして
視界を両腕で塞いだ。
あの日の夜以来
連絡はとってない。
向こうから連絡もこない。
…まあ、当たり前か。
俺、結構攻めたよ。
普段あんな積極的なことしないよ。
だって
ジャブ打ちの佐野だよ。
自分で言うのもなんだけど。
多分、
自分の気持ちに気付く前から
結構がんばってたよ。
でもその結果
ファンになったとか言われて。
え、嘘でしょってヘコんで。
けど、
Aちゃんのあの日の反応を見るに
まだいけるんじゃないのって。
あの子鈍いからさ。
すきって気持ちをファン心理だと
思っちゃってんじゃないのって。
…都合よく考えすぎかな。
あの日の言葉のつづきが聞きたいけど
もし、やっぱり違ったら。
もう今度こそ
立ち直れないかもしんない、俺。
そう考えると、なかなか
ラインもしにくくて。
考えてばっかじゃだめだって
行動しなきゃって
わかってんだけど。
いつから俺
こんな臆病になったんだろう。
パタンっーー
亜嵐「うーわ、やばい。」
楽屋の扉が開くなり、
聞こえてくる憂鬱そうな亜嵐くんの声。
ぞろぞろと続く足音聞いて、
みんなが帰ってきたのがわかって
俺も状態を起こした。
涼太「どうしたの？」
亜嵐「またいるんだよ、あの子達。」
亜嵐くんのげんなりした顔を見て
［あの子達］が誰なのかなんて
すぐ想像出来た。
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ここ丸 - 続き気になりすぎて夜も寝れないです！！お時間あれば続き作って欲しいです！お話おもしろかったです (12月11日 0時) (
レス) @page28 id: 567dedf7ba (このIDを非表示/違反報告)
小野 - うわ！！完結ですか？その後のふたりが気になります！！また機会があればエピローグみたいなのお願いします！ (11月30日 0時) (レス) @page28 id: b52f40c2b8 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 素敵なお話をありがとうございました！！ (10月24日 13時) (レス) @page28 id: 185df01673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2023年10月11日 20時
