十七話 ページ17
side 柊和
「あ、あと線香花火だけやで。」
「じゃあ、一番最初に落ちた奴は罰ゲームな！
「えぇ、何するん？」
「じゃあ……、皆に秘密を暴露するってことで！」
「うわ、絶対負けんとこ！」
皆で線香花火の用意を始める。
三人で騒いでる中、Aが一人切なそうな顔してるのなんか気付かへんかった。
あんな罰ゲームなんか言わんかったら良かった、なんて後悔することになるまであとわずか。
「よーい、スタート。」
皆自分の花火を見つめて必死に落とさないように集中する。
そんな中、一人あっ、という声が聞こえた。
「A、アウト！」
「………負けてもうた。」
眉を八の字に下げて苦笑いする。
この時は、後に明かされる真実なんて想像出来てへんかった。
「うわ、落ちた！」
「私も落ちた。」
俺、紗江と続いて落ちる中、最後まで残ったのは大晴だった。
「よっしゃ俺の勝ち！」
「くっそ、腹立つわー。」
「じゃあ、A罰ゲームな？」
「えぇー。」
ははは、と笑った後なぜか急に真顔になったA。
そのAの異様な雰囲気には、俺たち三人も違和感を感じた。
「どないしたん、そんな改まってさ。そんなに重大なことなん？」
冗談で言ったつもりだったが、生憎その予想は当たってるみたいだ。
「実はな………。」
なんだか、嫌な予感がして。その先を聞いちゃいけない気がして。
やっぱ止めよう、って言おうとしたけど、声が出なかった。
止めて。分からんけど、なんかめっちゃ胸騒ぎがする。
「私な、
卒業したらパリの音楽学校に進学するつもりやねん。」
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ぽてとさらだ。(プロフ) - しょあさん» ありがとうございます！遅い更新ではありますが、これからも応援していただければ幸いです(*´∇｀*) (2017年9月25日 23時) (
レス) id: 76c183b493 (このIDを非表示/違反報告)
しょあ(プロフ) - すごくおもしろくて続き気になります！ (2017年9月25日 20時) (レス) id: a32bcb43cc (このIDを非表示/違反報告)
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