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「良かったですね。弟さんが殺人犯にならなくて」
挑発するような言い方だ。
「そんな風には思いません。幼い命が奪われなくて本当に良かったです」
神谷刑事は私に視線を移し、こちらの反応を伺っているようだった。
車の前を、ランドセルを背負った子供たちが通り過ぎていく。
「警察の方がお考えになっていることは分かります。
警察の方は、私も誰かを傷つけるかもしれないと警戒されているんですよね」
私が、榎本家の一員だから。
本当は否定して欲しかった。
けれども神谷刑事は、続く私の言葉を待つだけだった。
「私は人を殺しませんし、殺したこともありません。あなたにお約束します」
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千春 - 更新楽しみにしてます！ (2022年1月9日 15時) (
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作者名：ぽてと | 作成日時：2021年12月16日 10時
