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大学名を告げれば、彼は「あぁ」とだけ相槌をうった。



ナビも入れずに車を発進させる。



最寄りの駅からだと15分くらいの距離。



車だとどれくらいかかるのか、試したことがないので分からなかった。





「えっと、両親と弟はどうですか……」




沈黙に耐えきれず、言葉を探した。


しかし、この人との共通の話題といえば、事件のことだけだ。



ただでさえ重たい車内の空気が、さらにどんよりと沈む。


最悪だ。


口にしてから後悔しても遅い。




「総一君の殺人が未遂に終わったことで、ご両親は幾分ホッとされているようですけどね」



赤信号に引っかかって、車は止まった。

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千春 - 更新楽しみにしてます! (2022年1月9日 15時) (レス) @page13 id: 5e5ecfa292 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽてと | 作成日時:2021年12月16日 10時

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