安室透の恋人 ページ14
「うん..あ、有難う、降谷君。これ、大切にするね！」
「あぁ...よし！じゃあ、次行くぞ。」
「つ、次っ？」
Aがまた新たな疑問符を呑気に浮かべていると、いつの間にか降谷は自身の腕を浮かせ強調させていた。恋人1人、彼の逞ましい腕を独り占め出来そうな空間がそこには在る。さも「早く掴まれ。」と言わんばかりだ。
「えっ..と、」
「おいっ、こっち来ないのか？ここ、空いてるんだけど？」
あ、空いてるって..
どういうつもりなの？
「あー、降谷くんっ、」
Aは降谷の腕に掴まれ、と言う誘いに返答を窮していた。恋人達がする様な事を何故自分に強いるのか？ちっとも理由が見つからないが考えるよりも先に、体が返答していた。Aは、恐る恐る彼のスーツの袖口をそっと指先で摘んでみせる。
「おいっ、何だそれは。」
明らかに不満の色を帯びた声。褐色の肌に浮かぶ形の良い唇は、ヘソを曲げている。どうやら、Aは選択肢を誤ったらしい。
「はい？」
「こうだろ？」
降谷の手がAの腰に届こうとした時だった。
「安室さーんっ！！」
Aは、聞き覚えの無い黄色い声に身を固くしていると、前方から若い女性2人に同世代の青年、それにあのちょび髭の男性は...
「園子、ほら、やっぱり安室さんじゃない！」
「ホントだぁ、蘭の言う通りね！」
突然現れた大層賑やかな集団に、Aは目を白黒させただただ息を潜める事に徹している。
「おぉ、久しぶりだなぁ。元気にしてたか？」
「毛利先生っ！それに皆さんっ！どうもお久しぶりです！それにしても、凄い偶然ですねっ！」
隣に居る人物は本当に彼だろうか？職務中は無愛想が代名詞の降谷。それがどうだ？いちいち語尾が上がる台詞に加え、いつもの凛々しい眉は緩やかに垂れ優男を連想させる。精悍な印象の降谷は今は皆無だ。目に見えない尻尾をブンブン振りながら、公安では絶対にお目にかかれない笑顔を惜し気もなくその集団に振り撒いていた。まるで、待ち焦がれた飼い主に会えた時のワンコの様じゃないか。
「馬鹿野郎っ！あれから全然連絡も寄越さないで、みんな心配してたんだぞ。」
「そうよそうよ、お誘いしても安室さん全然なんだもんっ。新しいお仕事..そんなに忙しいんですか？いまだにJK達が話してますよー。転勤とか海外移住とか女と逃避行とか。」
「あははっ、参ったなぁ。そんな噂まで..そうなんですよ、最近思いの外仕事が忙しくて..」
「安室さんっ！」
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翡翠 - 頑張ってね( ・`ω・´) (2020年6月25日 16時) (
レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 新一が、コナンの時同様に、安室さんと接触していると言う事は、怪しい、イコール、組織の残党？か、何か事件？みたいに、盗聴器発信器を付ける癖がある。多分懲りずに夢主に絡んでききまくり、尋問誘導しまくるね (2020年5月14日 7時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
dear(プロフ) - ポポロンさん» 再度すみません。え、ほんとですか！こちらこそ、もったいないお言葉ありがとうございます！引き続きお話を楽しみさせていただきますね！ (2020年1月25日 16時) (レス) id: 5aa04aa1e9 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - dearさん» はじめまして！じ、実はわたくし『彼氏と本命が再会したようです』のファンなのです！ま、まさかdearさんからコメント頂けるとは嬉しい限りです(^ ^)更新頑張ります！ (2020年1月17日 18時) (レス) id: 1b0c412716 (このIDを非表示/違反報告)
dear(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございますー！これからの展開もすごい楽しみです。応援してます！ (2020年1月12日 14時) (レス) id: 734805a92b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2020年1月11日 3時
