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どうして、自分を見つめる時はそんなご面相なのか聞いてみたいのに、適切な言葉が見つからなかった。
ポポロンの言葉は、虚しく詰まって彼に届く事は無い。あまりの感嘆すべき出来事に呆気にとられるポポロン。降谷はポポロンの許可無く、かつなんの躊躇もせずポポロンの細い指先を飽きもせず、またしっかりと自身の指で執拗に絡め取る。
この行為に意味が無いなんて、
どうか言わないで――
「...君に、断る余地なんて無い。」
「あ..」
「..だろ？」
「...」
Aさん、協力して欲しいんです――
今野と交わした曖昧な約束が、僅かにAの脳裏をよぎった。
「おい、何を考えてる？余計な事を考えてるな。」
今日の降谷はよく喋る。その恵まれた美貌が普段見せないご面相に、幾度も..それも夏の天気の様にコロコロと変わる。
「なぁ..どうなんだよ。さっきから何故黙るんだ。
僕とは..その、嫌なのか？」
つ、付き合う？
私と降谷君が！？
しっかりと触れ合う降谷の指先は、ポポロンの体の自由をあっさりと奪い、その吐かれる言葉は彼女の頭の奥まで痺れさせた。鈍り行く判断能力。
降谷は絡め取った2人の指先を手首ごと
そのまま持ち上げる。目線はAを見失う事無く、まるで彼女に見せつける様な仕草だ。芳しい何かを堪能するかのように自身の唇をポポロンの手の甲に近づけた。その柔肌に落とされた潤沢な口づけ。
チュッ―――
わざとらしいリップ音がそれを物語っていた。暫く沈黙が続く中、Aは中々降谷に対し返事を返せないまま。
「なぁ、A？」
い、言わなきゃ..
「あ..」
「あれっ？唇の方が良かった？」
ふ、降谷君っ！
わ、私..も貴方の事がっ！
今にも張り裂けそうなAの想い。
もう声に出る寸前だった。
Aが声を出す前に、先を越されてしまう。
「なーんてな。びっくりしたか！？」
「へ、へっ..？」
先程までの至極真剣で熱烈な眼差しはもう無い。
今度は存外明るい声がやけに耳に入り込む。
先程の色雅を匂わせた思わせぶりな態度は何であったのかと思う程。今日の彼のご面相は、本当によく変わる。
「実はさ、Aに付き合って欲しい所があって。
どうせこの後暇なんだろ？あっ、悪い。暇じゃないだろうが佐々木さんの買い物ついでに、僕に君の時間をくれないか？」
「買い物？」
「ほら、返事は？」
「..は、はい。」
まただ。真剣に受け止めようとしたのに、無碍にされたと悔しさがその吐き出した返事に滲む。
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翡翠 - 頑張ってね( ・`ω・´) (2020年6月25日 16時) (
レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 新一が、コナンの時同様に、安室さんと接触していると言う事は、怪しい、イコール、組織の残党？か、何か事件？みたいに、盗聴器発信器を付ける癖がある。多分懲りずに夢主に絡んでききまくり、尋問誘導しまくるね (2020年5月14日 7時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
dear(プロフ) - ポポロンさん» 再度すみません。え、ほんとですか！こちらこそ、もったいないお言葉ありがとうございます！引き続きお話を楽しみさせていただきますね！ (2020年1月25日 16時) (レス) id: 5aa04aa1e9 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - dearさん» はじめまして！じ、実はわたくし『彼氏と本命が再会したようです』のファンなのです！ま、まさかdearさんからコメント頂けるとは嬉しい限りです(^ ^)更新頑張ります！ (2020年1月17日 18時) (レス) id: 1b0c412716 (このIDを非表示/違反報告)
dear(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございますー！これからの展開もすごい楽しみです。応援してます！ (2020年1月12日 14時) (レス) id: 734805a92b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2020年1月11日 3時
