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「お、おいっ！どうしたんだよ？」
肩を仲良く並べ先程まで、たわいも無い話に笑っていた筈のA。いつも見慣れた凛とした彼女の瞳は何故だかふるふると不安定に揺れている気がした。
「う、うん。ごめ..ん。ごめんね、降谷君。」
考えるよりも、何故か先に飛び出した降谷の謝罪。
更に降谷のそれにAも重ねて来る。
「頼むからそんな顔しないでくれ。悪かった..」
Aはさっきから不思議で堪らなかった。何故降谷がわざわざ自分に謝るのか？いつもの彼の調子で意見を述べられただけで、そこにAが腹を立てる権利など無い。
「参ったな、君にそんな顔をされると僕は..」
「...」
「来て。」
短くそう告げ、降谷はAの手首を捕まえると
そのまま強引に車まで足を進めた。2人の前に飛び込んで来たのは、真っ白な車体に薄紅色の花弁と葉が不規則に散らされた降谷の愛車RX-7。それがなんとも美しい。けれど、この状況でそんな光景を2人で仲良く愛でる訳もいかず、とにかく降谷はAをさっさと助手席に押し込む事に徹した。
Aは助手席にすっぽり丸め込まれた後、やり場の見つからない気まずさから車窓より見える絵画の様な風景を無心で見つめていた。車内に強引に押し込んだ癖に、ちっとも発車しようとしない降谷。まだエンジンさえかけていないようだ。
「何？悲しんでくれたのか？」
「....」
「なぁ。A？」
「....」
彼はAに何を言わせたいのか？やはり狡い。
Aはだんまりをすると決めていた。降谷に自分の感情を曝け出し、これ以上彼に優位に立たれるのが嫌だったのだ。離れようとすると追ってくる癖に、こちらが近づこうとすると上手く逃げられる。
身体を重ねた癖に、のらりくらり肝心な事ははぐらかす。あの時の事を引きずる自分と異なり、降谷にとってはとるに足らない小さな出来事だったのだろうか。どうせ今回もそんな感じなのだろう。彼から受けるダメージを最小限にする最良の方法だ。
「僕がお見合いするの..嫌なのか？」
Aが沈黙を続ければ続ける程、狭い車内の降谷との距離が近くなるのは目の錯覚か。彼の熱をこんなに間近で感じるなんて。
「...知らない。」
強がる自分はなんて可愛く無いのだろう。
嫌？
そんなの決まってる。
降谷君、お見合いなんて...
これ以上やめて欲しいの――
彼に余計な期待をしてはならない。
「そんなの降谷君の勝手でしょ。私に...関係無いもん。」
「ふぅん、」
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翡翠 - 頑張ってね( ・`ω・´) (2020年6月25日 16時) (
レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 新一が、コナンの時同様に、安室さんと接触していると言う事は、怪しい、イコール、組織の残党？か、何か事件？みたいに、盗聴器発信器を付ける癖がある。多分懲りずに夢主に絡んでききまくり、尋問誘導しまくるね (2020年5月14日 7時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
dear(プロフ) - ポポロンさん» 再度すみません。え、ほんとですか！こちらこそ、もったいないお言葉ありがとうございます！引き続きお話を楽しみさせていただきますね！ (2020年1月25日 16時) (レス) id: 5aa04aa1e9 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - dearさん» はじめまして！じ、実はわたくし『彼氏と本命が再会したようです』のファンなのです！ま、まさかdearさんからコメント頂けるとは嬉しい限りです(^ ^)更新頑張ります！ (2020年1月17日 18時) (レス) id: 1b0c412716 (このIDを非表示/違反報告)
dear(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございますー！これからの展開もすごい楽しみです。応援してます！ (2020年1月12日 14時) (レス) id: 734805a92b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2020年1月11日 3時
