その男、降谷零 ページ4
黒の組織壊滅――
我々の長年の悲願...
この案件に大きく貢献した、
彼の素晴らしい功績の数々。
上層部から寄せられる彼への
絶大なる信頼と絶対的評価は、如何程のものか？
彼の階級がそれを物語っている。
..
(Aっ、)
― 降谷..君？ ―
降谷君、
貴方は変わってしまった？
いや...
鋭利な刃物の様に、年々研ぎ澄まされて行く
彼の威厳に満ちた鋭い雰囲気。
まるで、 “ 鉄の仮面 ”
初めて会った新人なら、彼の雰囲気におされ
尻込みしたくなるだろう。
要は、めちゃくちゃ怖いとも言える。
在りし日の貴方が..
今の私の...邪魔をする――
(Aっ、もう終わるか？)
― ごめんね、ま、まだ、かかりそう... ―
(仕方ないな、ほら、かせっ。)
― あっ、ふ、降谷君っ、 ―
(早く終わらせて、一緒に帰るぞ。)
― ええっ、 でも... ―
(でもじゃない。それより、ここフォーマット最新版じゃない。ははっ、Aは、意外とぬけてるんだな。)
未だに消えないもの、
いや、消せないもの――
知ってるよ？
沢山..
本当は、降谷君は優しい人だって..
私は、知っている..
だから、 今は “ 鉄の仮面 ” を纏ってるんだって..
..
「降谷君、体調大丈夫かな。」
彼の目の下に刻み込まれたクマを思い出しながら、
彼の上等な椅子と机上のペン立てなどを整える。
何かを捨て...そして得る。
管理職とは、上にあがって行くとは....
そう言う事なのだ。
今までと全て同じに...とはいかない事くらい
私だって理解して..いる..つもり。
彼の部下思いの一面。
これは、みんな知っている。だから、彼は上からだけで無く部下達からも慕われ、信頼を掌握しているのだ。
それにしても...
「安室さんが懐かしいなぁ..」
1人でくすくすと、笑う。
あんな優男...またお目にかかれないかな？
安室透は降谷君の創造した架空の人物。
だけど、あの優しい優男は..演技とはいえ
降谷君そのもの。
「失礼します。」
彼の椅子に向き直り、ぺこりと一礼し
その場を後にした。
「私のバカっ..さっきから何..考えてるんだろう。始業時間前なのに。」
最後に向かったのは、休憩室。
ゼロのみんなの憩いの場所であり、
そして私と彼が唯一.....
急いで湯を沸かし、常備している陶器の
ティーポットに注いで行く。
「今日は...これにしよっ！」
辺りはハーブティーの優しい香りに包まれる。
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ぷぅ(プロフ) - うわぁ、新人に降谷さんが好きですって言えなくて新人の恋愛に協力して下さいって言われたら私だったらこう言ったら｢何でですか？｣って理由を聞かれるだろうけど｢ごめん、無理｣って言っちゃうだろうなぁ(ノдヽ) (2019年11月7日 12時) (
レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - うわっめっちゃいい所で！更新待ってます！大好きです！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - ヒロインが降谷さんの好きな人って分かったら婚約者(振られてるから元婚約者になるのかな？)きれいな顔をしておいて降谷さんにヒロインの事を幻滅させるような何かひどいいじめみたいな事して来そうで怖いから近づきたくない( ´-ω-) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - うわぁ、好きな人が婚約者と話してる所を見るの嫌だし、その間に入るのも嫌だなぁ( T∀T)私なら仕事があるからとかって言って逃げちゃう( ＞Д＜；)でも降谷さんはヒロインを呼んでどうするんだろう？( ´△｀) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - とっても素敵な文章と内容で、時間を忘れてずっと読んでいました！凄く続きが気になります！応援しています！ (2019年9月8日 9時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年6月15日 12時
