選ばれしお見合い写真 ページ26
あれから数日――
Aは胸がドキドキするような事も無く、
普段の日常を取り戻そうとしていた。
どちらかと言えば、自宅に帰る時間も惜しい程
日々の業務に忙殺されつつあった。
そんな午後の昼下がりの出来事。
「月並さん、今日は佐々木さんが奢って下さるそうですよ。」
PCのデスクトップ縁に貼り巡らした付箋紙を確認しながら、一つずつ外していると風見が横から話しかけて来る。
「やったぁ！行きます！」
「あっ、おい、風見！いらん事を..」
風見の言動を止めるべく、2人の間に割って入って
来る佐々木。
「えー、佐々木さんの仕事、手伝ってあげたのに。貴重な休みも返上、しかも泊まり込みで..」
「あー分かった分かった！お前ら好きなモン食べていいから。」
手詰まりだった仕事にようやく区切りを付けて、
久しぶりに外のランチへ３人で繰り出す所だった。
庁舎から出る事は、非常に良い気分転換になる。
「わぁい、風見さん！何処に行きます？」
「うーん..自分は “ 名島亭 ” のスペシャルセットがいいですね。」
「あっ！私もそれが食べたいですっ！」
「馬鹿っ、そこめちゃくちゃ高いじゃねぇか！
降谷さんの財布と一緒にするな。」
３人でエレベーターに乗り込み、話題は何処にランチに行くかで大いに盛り上がっていた。
「あっ、悪りぃ。一旦、地下駐車場に行っていいか？」
佐々木は突然真顔になりながら、行き先のボタンを
操作する。
「えっ、佐々木さん、車で行くんですか？」
「いや、降谷さんと会う。なに、書類を受け取るだけだ。すぐに済むから。」
「あれっ？降谷く..さんは、今日は公休じゃ。」
「そうなんだよなー。あの人が、このくそヤバイ時に突然休むって言い出しただろ？なーんか腑に落ちなくてな。」
全くその通りだった。こんな時に、それも苦戦する部下達をさしおいて公休は考えにくかった。
いつもふざけて飄々とする佐々木が、この時
妙に考え込む仕草をして見せる。
エレベーター内のモニターに表示される階数が
地下駐車場に近づくにつれ、無駄にAの心拍数が
上がるのが分かった。
「おいっ、風見なら何か知ってるだろ？」
「い、いえ..自分は何も..用事がある位しか聞いてません。」
風見の歯切れの悪い返答は、Aと佐々木には
知っています、と肯定しているように映った。
モニターには( B2 )と表示され、エレベーターの軽快な電子音と共に扉が勢い良く開く。
その先にあったもの――
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ぷぅ(プロフ) - うわぁ、新人に降谷さんが好きですって言えなくて新人の恋愛に協力して下さいって言われたら私だったらこう言ったら｢何でですか？｣って理由を聞かれるだろうけど｢ごめん、無理｣って言っちゃうだろうなぁ(ノдヽ) (2019年11月7日 12時) (
レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - うわっめっちゃいい所で！更新待ってます！大好きです！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - ヒロインが降谷さんの好きな人って分かったら婚約者(振られてるから元婚約者になるのかな？)きれいな顔をしておいて降谷さんにヒロインの事を幻滅させるような何かひどいいじめみたいな事して来そうで怖いから近づきたくない( ´-ω-) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - うわぁ、好きな人が婚約者と話してる所を見るの嫌だし、その間に入るのも嫌だなぁ( T∀T)私なら仕事があるからとかって言って逃げちゃう( ＞Д＜；)でも降谷さんはヒロインを呼んでどうするんだろう？( ´△｀) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - とっても素敵な文章と内容で、時間を忘れてずっと読んでいました！凄く続きが気になります！応援しています！ (2019年9月8日 9時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年6月15日 12時
