ほろ苦いアフタヌーンティー ページ14
「おっと、そうだった。まさか、ここが
禁煙だったなんてな。」
折角ポケットから取り出した
使いかけの煙草を、残念そうにテーブルの上に置く。
「もうっ！赤井さんがこの店を指定したからだよ？」
「まぁ、そうだな。場所も丁度良かったし、
それに女性はこういう所が好きなんだろう？」
赤井が笑った先には、テーブルに並べられた優雅なアフタヌーンティー セット。それはまるで、不思議の国のアリスの世界を描いたかの様だ。アンティーク調のデザインで縁取られたティーカップに、二段重ねのケーキスタンド。そこに輝く可愛らしい焼き菓子達。 そのどれもが、赤井がAの為に良かれと思い注文した物。
「うっ..す、好きですけど..なんて言うか、キラキラ
し過ぎてません？なんだかサボっているような気分。」
「おいおい、Aはこんな事で心苦しくなるのか？
日本人は勤勉の度が超してるぞ。」
赤井は喫煙出来ない口寂しさか、この店一押しのブルーマウンテンのコーヒーを口に含み、何度も喉を
誤魔化す事に努めた。
「と、とにかく！一応忠告させて頂きましたからね。それと、ジョディさんの拳銃の使用許可は改めて申請し直して下さいね。じゃないと、私が降谷さんに大目玉なんだから！」
降谷と同じで常に余裕のある赤井にとって、Aが吐き出す愚痴などとるに足りないつまらないもの。そんな物達に悪戦苦闘している目の前に座る女性。
月並Aが可愛らしく思えた。
「分かった、分かった。」
切実に困っているAをよそに、赤井の頬は
ほんの少しだけ緩んで行く。
この2人の男女。
赤井秀一と月並Aは仕事上では、周知の仲。
組織壊滅作戦の時より度々顔を合わせる事が偶然にも多く、今ではあまり敬語さえ意識しない程。
但し、あくまでも仕事だけの関係だ。
「それと懇親会の件だけど..」
「おいおい、まさか本当にやるのか？
まぁ、俺は別に構わんが、降谷君の賛同を得て
いないと大変な事になるぞ。」
「大丈夫だよ、上からの通達で降谷さんも渋々だけど承諾してるから。それより、お店どうしよう..
アメリカの人達ってどういうのが好きなの？」
Aは実に悩ましかった。
色々と問題はあったが、日本とアメリカの国家を超えて協力し合った日本警察とFBIの優秀な捜査官達の為の懇親会。
「んん、堅苦しく無ければいいんじゃないか。」
「赤井さん、バーベキューとかどうかな？」
つい降谷の私服姿を思い浮かべ密かに期待する。
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ぷぅ(プロフ) - うわぁ、新人に降谷さんが好きですって言えなくて新人の恋愛に協力して下さいって言われたら私だったらこう言ったら｢何でですか？｣って理由を聞かれるだろうけど｢ごめん、無理｣って言っちゃうだろうなぁ(ノдヽ) (2019年11月7日 12時) (
レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - うわっめっちゃいい所で！更新待ってます！大好きです！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - ヒロインが降谷さんの好きな人って分かったら婚約者(振られてるから元婚約者になるのかな？)きれいな顔をしておいて降谷さんにヒロインの事を幻滅させるような何かひどいいじめみたいな事して来そうで怖いから近づきたくない( ´-ω-) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - うわぁ、好きな人が婚約者と話してる所を見るの嫌だし、その間に入るのも嫌だなぁ( T∀T)私なら仕事があるからとかって言って逃げちゃう( ＞Д＜；)でも降谷さんはヒロインを呼んでどうするんだろう？( ´△｀) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - とっても素敵な文章と内容で、時間を忘れてずっと読んでいました！凄く続きが気になります！応援しています！ (2019年9月8日 9時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年6月15日 12時
