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“ 零さん ”
私の聞き間違い？
ここ、彼の領域で聞く筈が無い言葉。
Aはおどおどしながら、仕方なくその姿を2人に見せた。どう見ても目の前の新人は、Aが出会って来た新人のソレと違う。違和感を感じたのだ。
ソレとは、自他共に厳しい降谷が織り成す雰囲気に呑み込まれる者の緊張し強張った表情では無い。
私が..降谷君の事...
考え過ぎだからかな？
「A、隠れるならもっと上手くやれよ。バレバレだぞ？」
「すみません、ノックもせずに。」
降谷の手招きを拒めず、2人の元へ移動する。
いつもと異なる雰囲気にAの泳いだ視線の先は、
机上に置いてあるA愛用のマグカップ。まだほんの少しだけ、今朝いれたコーヒーが残っているようだ。
「A、悪いが庁舎内を案内してやってくれないか？」
「えっ、私ですか？」
「生憎、皆出払ってるんだ。Aしか頼める者が居なくて...悪いな。」
「いえ、大丈夫です。丁度今日は、外出予定も無いですし。」
先程の不安を霧散出来た訳では無いが、Aは
降谷の申し出を快諾した。
「あっ..じゃあ..今野さん、今からご案内しますね。」
「お願いします。」と、柔らかく微笑む愛依と共に
退出しようとするA。降谷は退出しようとする
Aの後ろ姿に、さっきから気になっていた疑問を投げかけた。
「Aっ！僕に何か..用があったんじゃないのか？」
「えっ..と..」
Aは、降谷の飲みかけのコーヒーが入ったピンクのカップに視線をもう一度向け、そして言葉を選んだ。
「いえ、今野さんに渡した書類、問題無かったか
...気になっただけですから。」
コーヒーは諦めよう。
降谷君が飲み終わった後に返してもらえばいい。
「そうなのか？書類なら問題無かったよ。」
Aは彼の不思議そうに首を傾げる様を流し見しながら、愛依と共に降谷の居る空間を後にした。
..
局内はいくつかの課にわかれている。その為、警備企画課内部の案内が終わると、せっかくなので関連する課まで足を伸ばす。広い庁舎内、2人で会話するには十分過ぎる時間がある。
「...でね、仮眠室を使う時は絶対にマイ枕の方がいいよ！みんなヨダレが凄いんだから。」
「ふふっ。皆さんそんなになるまで..お仕事熱心なんですね。」
Aにとって愛依と共に施設内を歩いてまわり、案内する行為は割と有意義に過ごせた。やはり同世代の女子と言う存在が嬉しいのだろう。それなりに弾む会話。
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ぷぅ(プロフ) - うわぁ、新人に降谷さんが好きですって言えなくて新人の恋愛に協力して下さいって言われたら私だったらこう言ったら｢何でですか？｣って理由を聞かれるだろうけど｢ごめん、無理｣って言っちゃうだろうなぁ(ノдヽ) (2019年11月7日 12時) (
レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - うわっめっちゃいい所で！更新待ってます！大好きです！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - ヒロインが降谷さんの好きな人って分かったら婚約者(振られてるから元婚約者になるのかな？)きれいな顔をしておいて降谷さんにヒロインの事を幻滅させるような何かひどいいじめみたいな事して来そうで怖いから近づきたくない( ´-ω-) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - うわぁ、好きな人が婚約者と話してる所を見るの嫌だし、その間に入るのも嫌だなぁ( T∀T)私なら仕事があるからとかって言って逃げちゃう( ＞Д＜；)でも降谷さんはヒロインを呼んでどうするんだろう？( ´△｀) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - とっても素敵な文章と内容で、時間を忘れてずっと読んでいました！凄く続きが気になります！応援しています！ (2019年9月8日 9時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年6月15日 12時
