体育大会番外編 ページ26
『あ…えっと…Aとは、どういう関係なのかなって…』
JM「…なんで？」
『いつも一緒にいるし、さっきもほら、あれだったしハグしたりとか…付き合ってるの？』
JM「まさか、付き合ってないよ」
『そうなんだ…。…ジミニがAなんか選ぶわけないもんね！』
JM「どういう意味？」
『え…だって…』
JM「確かにAは口悪いし、浅はかだし、常にやる気ないし、女としてどうかと思う時もあるし、いや正直ほとんど全てがそう思うよ」
な ん か す ご い 貶 さ れ よ う 。
普通の女の子だったら泣いてたよこれ。絶対。
相手があたしで感謝しろよ！！！！？
JM「…だけど口ではああでも、真っ直ぐでほんとは友達想いで、俺とテヒョンイのことだってすごい考えてくれるし、大切に思ってくれてる。何で何にも知らない人が“Aなんか”なんて言い方するのか分からないけど、俺の大切な人間を悪く言われるのは、すごい気分悪いよ」
『ジ、ジミナ…』
「……」
ジミンの顔はもちろんあたしの位置から見えないけど、声から怒っているのが分かった。
…バカだなー。適当に流しちゃえばイイのに。
あたしがそういう子達に何言われてもどうでもいいって思ってるの、知ってるでしょ。
真っ直ぐなのも友達想いなのも、あたしじゃなくてジミンじゃんか。
女の子は、震えた声でジミンの名前を呼んだあと走って行ってしまった。
TH「あ、ジミナ！何してんだよー腹減っただろ」
JM「ごめんごめん」
TH「何、今走ってった子」
JM「知らない。何だったんだろうな」
“何だったんだろうな”なんて、告白だってことぐらい慣れてるんだから分かってるくせに。
…あ、思い出した。ジミンが変わった時期。
あれは中学校に上がる前…近所の悪ガキ男子とケンカで押された拍子に土手から転げ落ちて。
おでこ切って血がダラダラ流れたあたしを見たジミンが、ビックリするような力と怒った声で立ち向かって行ったんだ。
見事に初勝利をあげたジミンが我に返って、あたしの名前を泣きながら呼んでたっけ。
あの日を境にジミンは泣かなくなったし、強くなった。
…そしてなぜか裏表が激しい男になったのだけど。
「…やっぱり、悪くないな」
この関係、悪くない。(素直じゃないとか言わないでよ！)
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つむぎ - 続きお願いします (2018年1月23日 19時) (
レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
クレア(プロフ) - ぬにさん» ぬにさん初めまして！大ファンだなんて恐れ多い…！！基本的に甘い話が書けない恋愛力ゼロの残念な女ですが、作品に愛はこめておりますので、これからも読んで下さるとうれしいですっ！！本当にコメントありがとうございました！！ (2017年3月24日 17時) (レス) id: 64018d73a5 (このIDを非表示/違反報告)
ぬに(プロフ) - はじめまして、ぬにと申します。実はクレアさんの大ファンです。ワンダフルデイズのように軽快なお話も短編のようなしっとりとしたお話もどれも好きすぎます！ (2017年3月24日 14時) (レス) id: 50a4c2d324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クレア | 作成日時：2017年3月9日 22時
