終・入学式 ページ3
「なんだろ神様ってほんと試練与えたがるよね」
JM「Aがちんちくりんなのはもうしょうがないと思うよ」
「そ こ じ ゃ な い」
と言うか身長に関してはお前には言われたくない。
まだこれから成長する(と願いたい)件はとりあえず今の議題ではないんだ。
トイレに行ったテテを待つ気もないのでクラス表を見てみると、それはもう見事に同じクラスにあたし達の名前が載っている。
キムテヒョンもパクジミンもそれはそれは腐るほどいてくれたら、あたしは幸せだ。
「あたし多分ここにいる希望を持った人たちの中で間違いなく一番不幸だと思う」
JM「息継ぎせずよく言えました」
「ありがとう…」
ビックリするぐらいどうでもイイことで褒められたけど何にも嬉しくない。
溜め息の見本かってぐらいの溜め息をつけば、両肩にずっしりと重みが。
「テテ重い」
TH「耐えろ」
「ねえすごい理不尽」
JM「理不尽を知るなんて大人になったね」
「高校生だもんね…」
TH「これが制服マジックってやつ？」
JM「うんそうそう」
先輩たちが言ってた制服マジックは、高校の制服着てるってだけで何割増しかにかっこよく、かわいく見えるって話だったと思う。
多分覚えてるくせにものすごい適当に返す感じが、相変わらずいい性格してるよジミナ。(決して性格がいいとは意味が違う)
TH「体育館行こうぜー面白そうなやついるかな」
JM「あ、そう言えば聞いた？今日Aの家で入学祝パーティーだって」
TH「おお聞いた聞いた！早く食べたい〜」
「え待ってあたし聞いてない」
TH「お前そればっかじゃん」
JM「何なら聞いてるんだよ」
「失礼ね！！ちゃんと人の話聞いてるわよ！！」
こいつらが関わる話は耳が自動的に塞がる気はしないでもないけど。
出端挫かれた感がハンパ無い４月入学式。
すでに３年間が不安でしょうがない。
まだ教室にも入っていない時点で、あたしはもう２年のクラス替えに思いを馳せた。
あたしの心なんて知らないというかおかまいなしの彼らは楽しそうに笑っている。
「せめてカッコイイ子がクラスにいますように…」
TH「え、キムテヒョンくん？」
「５ 分 で い い か ら 黙 っ て」
JM「始まるよほら」
あたしに青春はおとずれるのだろうか。
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つむぎ - 続きお願いします (2018年1月23日 19時) (
レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
クレア(プロフ) - ぬにさん» ぬにさん初めまして！大ファンだなんて恐れ多い…！！基本的に甘い話が書けない恋愛力ゼロの残念な女ですが、作品に愛はこめておりますので、これからも読んで下さるとうれしいですっ！！本当にコメントありがとうございました！！ (2017年3月24日 17時) (レス) id: 64018d73a5 (このIDを非表示/違反報告)
ぬに(プロフ) - はじめまして、ぬにと申します。実はクレアさんの大ファンです。ワンダフルデイズのように軽快なお話も短編のようなしっとりとしたお話もどれも好きすぎます！ (2017年3月24日 14時) (レス) id: 50a4c2d324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クレア | 作成日時：2017年3月9日 22時
