ウソだと言って YR side ページ17
「ダッド、お客様を連れてくるならちゃんと前もって伝えて。こんな格好で失礼でしょう」
『…病人なんだ、その格好で何がおかしいんだい？』
「あたしは気にするわよ…」
何を言ってるのか、理解できなかった。
初めまして？
あたし達を見て、モデルの人たち？
YR「…なにいっ…」
『そうだ、隣の部屋を使わせてもらおう。会議をここで終えればまだ会社に行かなくてすむからね』
JK「…アジョシ…？」
『…さあ行こう』
「あまり困らせないであげて」
『ああ、分かってるよ』
“何言ってるのA”と言おうとしたら、遮るように話し始めたアジョシ。
ジョングクもAの言ってる事が理解できないようで尋ねるけれど、そのまま部屋の外へ全員押し出されてしまって。
誰も何も言葉に出せないまま、隣にある部屋に通された。
『…座ってくれ』
JK「アジョシ！！どういうことですか？！何ですかあれ…！！」
『君達を見たらもしかして…って思ったんだけどね。やっぱりそんな単純ではないか』
RM「…まさか…」
『…Aは…短期記憶障害…いわゆる記憶喪失だ』
あたし達は言葉を失った。
嫌な沈黙が流れて…誰かが息を飲む音まで聞こえてきそうで。
記憶喪失？
ドラマや映画で観るあれのこと？
Aが？
ウソでしょ…？
あたし達を忘れてしまったなんて、ウソだよねA…
CR「…アジョシ…何を仰ってるんですか…」
『…意識が戻った日だったよ。みんなもとても心配していると話をしたら、不思議そうな顔をした。そしてみんなって？と掠れた声で言ったんだ』
SN「そんな…」
『意識が戻ったばかりでまだ頭が働いていないのかと思ったよ。だけどそうじゃなかった。君たちの音楽を流しても“かかっている音楽”としてしか認識していないし、何気なく君たちの写真を置いても、俺の仕事のモデルだと思った』
YG「…だからさっき…モデルって…」
『…ああ。あらゆる検査をしたが医者が出した答えは、みんな同じだった』
JN「…もしかして、頭を殴られたから…？！」
『きっかけはそれだろうと』
RL「きっかけは…？」
リルオンニがそう言うと、アジョシは悲しみの中でそれを出さないための笑顔を浮かべた。
…Aは、そんなところまでアジョシにそっくりなんですね。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クレア(プロフ) - さらさん» 何度も読み返したとか嬉しすぎるんですが…！！！！！そんな風に言っていただけて、作者冥利につきます！！！もうＳ４は書き終わって舞台はＳ５に移ろうとしていますので、順次アップしていけたらと思っています♪今後もよろしくお願いします(//∇//) (2017年6月4日 23時) (
レス) id: 3b6d261db9 (このIDを非表示/違反報告)
さら - クレアさん、嬉しいです！何度も読み返した作品なので更新されたかな？と毎日開いてます笑。楽しみに待ってますのでゆっくりで大丈夫ですよ！ (2017年6月1日 0時) (レス) id: fd19c08d81 (このIDを非表示/違反報告)
クレア(プロフ) - さらさん» わたし調子に乗りすぎて、１作(５０話)を２週間とかで更新していまして…ちょっと更新しすぎたなと反省しておりました…笑。その中でさらさんのお言葉に救われた気になりました！嬉しいお言葉ありがとうございました！ (2017年5月30日 21時) (レス) id: 64018d73a5 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 早く続きが見たいです。更新楽しみにしてます。無理されずに続き更新してください！ (2017年5月30日 0時) (レス) id: fd19c08d81 (このIDを非表示/違反報告)
クレア(プロフ) - 頻繁に更新しないと決めたのにすぐしたくなる病…落ち着け自分…(もう５０話書き終わってるとか言えない…) (2017年5月22日 21時) (レス) id: 64018d73a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クレア | 作成日時：2017年5月12日 21時
