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魔法 TH side ページ23

『じゃあAさんはソファー、ボゴムさんはカーペットに座って下さい』

「ボゴムさん肩に手を置いてもいいですか?」

BG「もちろん!あとAさんさえ良ければ、僕のことはオッパって呼んでください」

「チョンデンマルで話さないでください、ボゴムさ…オッパは年上なんですから」

BG「あはは、分かったそうするよ。ポーズも俺に断りを入れずに思うようにやってね」

「ありがとうございます!」






Aがヒョンの肩に手を置いたり、ヒョンがAの脚に腕を置いたり…


“仕事”だって分かってても、その姿が直視できなくて。



何であそこに座ってるのが俺じゃないんだろうなんて、バカみたいなこと真剣に考えてた。




来るんじゃ、なかったかも。





『すごくお似合いの2人だよね』

『美男美女って感じ!』





そんなスタッフさんの言葉が聞こえてきて、余計にこれ以上見ていたくなくなって。


こんな気持ちで頑張ってる2人にも失礼だと思って俺は、そのスタッフさん達に“撮影があるから帰ります”と告げてスタジオを出た。



Aと仕事がしたいって直談判したら、返って来たのは“まだ時期じゃない”なんて答え。(じゃあ時期っていつなんだ)


ジニヒョンはすぐに一緒にやれて…しかも2曲目歌うとか言ってるのに、グラビアまで撮ってるのに、何で俺はダメなのって全然納得いかなくて。


そりゃあ2ショットなんてたくさん撮ってるし、歌だって一緒に歌ってダンスもしてる。


“防弾少年団”じゃなかったら出来ないことだらけで幸せだよ。




だけど俺は世の中に出せる形でもやりたいんだよ。(…ワガママかもしれないけど)







JM「テヒョンア、今日元気なくない?」

TH「…別に」







車内で大袈裟な溜め息をつけばカカオ受信音が。

通知を見ればAからで、すぐにトークを開けば…




A撮影予定前にわざわざ来て下さってありがとうございました♪オッパの顔を見たらガチガチだった肩の力が抜けて、いい緊張感だけで撮影に臨めました!
差し入れいただいてます!すごく美味しい〜ありがとうございます!!
A【画像】





Aの言葉は魔法だ。

今の今まで暗かった視界も思考もクリアにしてくれる。



俺が行ったから…顔を見たからなんて。

それがどれだけ俺を嬉しくさせるか、幸せにしてくれるか…Aは知らないだろうな。






“時期”ってやつが、どうか早くきますように。









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作者名:クレア | 作成日時:2017年4月30日 13時

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