17.寂 ページ17
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「りゅうせー先生おとなげない！！」
「何言うてんねん戦いの前じゃ大人も子供もないねん！」
「ぎゃー！！！！りゅうせいせんせい早い！おにごっこ本気出しすぎー！！！！」
『……ガキだ。笑』
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子供たちが遊んでる散歩で行ったあの公園まで歩いてたどり着けば
10人くらいの子に囲まれてる流星くん
離れたところから見てた私に気づいた流星くんがにやり、と口角を上げてこっちに向かって全力疾走
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「はい捕まえたぁ！ほら、Aちゃんが鬼やで？」
『え？！ちょっと、！』
「わざわざ着替えてきたってことはそういう事やろ？ほら、チビ達逃げるで〜」
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あ、鬼だった人にでんして返すんは無しやからね？
なんて言いながらサーって走り逃げていく
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『…………大人気ないけど、本気で捕まえる！！』
「ふ、っあはは！！Aちゃんも大人気ないやん！」
『戦いには大人も子供もないの！！』
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みんなで笑い合いながらおにごっこやらケードロやらひたすら走る遊びをしてた
ケードロでは囲まれて捕まってばかりの私を毎回流星くんが助けてくれるのでそれを見た子供たちが
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「あーー！！またりゅーせぇ先生、Aちゃん助けた！！」
「Aちゃんばっかり助ける〜！」
「やって、俺仲間やしー」
『えっ』
「そういってほんとうは恋人同士だから助けるんでしょ！」
「……ふふ、どうやろな？」
『えっ』
「えーーーーっ！！！！」
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子供のおふざけにあやふやに答えたりしてその後はもうごっちゃごちゃ
帰り道でもずっと質問攻めを受ける流星くん
相変わらず上手にかわしてるけど……
さっきの返しは私も気になるよ、なんですかあれ
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「ほら、お前らAちゃん来週もう退院するんやから今のうちに話しとけ〜」
『え、来週？』
「えーー！！Aちゃんいなくなるの？！りゅうせー先生寂しくなるね？」
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朝はもうすぐって言われたのに今、来週って言われた
思っていたより早くて驚いたけど嬉しいことに変わりはない
流星くんに言われたとおりに私に沢山話しかけてくれるちびっこ達と会話を交わしていればもうすぐそこには病院
部屋に戻るみんなを見送って私も部屋に戻ろうとしたら、腕を掴まれて
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「……実はちょっと寂しい、って思ってたりする」
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じゃ、と言って流星くんは部屋に戻っていく
しばらく動けなかった
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青いみかん(プロフ) - ★さん» 指摘ありがとうございますm(__)m訂正しました (2017年12月10日 11時) (
レス) id: 07f408f476 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 11【こうなる事わかってくせに】→わかってるくせに では？ (2017年12月6日 17時) (レス) id: 44661be576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏. | 作成日時：2017年11月25日 21時
