13.涙 ページ13
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『ともは、私を忘れるべき。私に対する罪の意識に囚われていたら幸せになんてなれないわよ？ねぇ、別れた時に言ったよね、私の分も幸せになってねって』
「……でも」
『私はともに不幸せになってほしいなんて思ってない』
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彼の目から一筋の涙が溢れた
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「あんな、……ッ、……おれ、あの時、Aのことほんまに好きで、どうしようもなくて、もう、忘れるなんて無理やと思ってた」
『……私も』
「でもな、Aが入院したって聞いたとき、俺のせいや、もうほんまに忘れないとやって思ってん」
『……うん』
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涙でグッシャグシャになった顔で一生懸命伝えてくれる彼の気持ち
下を向いて目を擦ってるのを見て私も大号泣しそうになる
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「でも流星が、忘れんな、自分がやったことを忘れんなって、」
『……え、』
「会った時に言われてん、そうやな、Aが入院したばっかのときやったかな」
『……え？いや、だってその時は』
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病みに病んで、世界が白黒に見えて、何も考えれなかった時で、流星くんとなんか全然関わってなかった
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「……流星、いい奴やねん、誰にでも、でもAには特別優しいかもな」
『そんな、優し、すぎる……』
「……うん、なぁ、A？」
『…………うん？』
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俺のしたこと、許せとはいわんし、俺は自分のしたことを絶対忘れへん
でもな、
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「Aは、俺のこと忘れて？」
『っ、』
「……こう言えばいいんかな。Aは流星とのことだけ考えとけばいいねん。あいつならAの事絶対幸せにしてくれるで？」
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あとな、流星がAにめっっっっちゃ優しくする理由、ちゃんと考えてやり？不憫やわ。笑
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そう言って、智はひらひらを手を振り、駅の方に向かった
自分の分のお代を払って出ようとしたら、男性が払っていかれましたよ？と言われてまた少し泣きそうになった
何も変わらない相手思いの智
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外に出たら、太陽が光り、空が青く輝いていた
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『ふぅ、』
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戻ろう、待っていてくれる彼の元へ
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青いみかん(プロフ) - ★さん» 指摘ありがとうございますm(__)m訂正しました (2017年12月10日 11時) (
レス) id: 07f408f476 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 11【こうなる事わかってくせに】→わかってるくせに では？ (2017年12月6日 17時) (レス) id: 44661be576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏. | 作成日時：2017年11月25日 21時
