△41話 ページ46
今の武田くんは、時間を有さないと変われない…
あとは時間が何とかしてくれる、彼の心を変える…
「鳴け!」
『わっ、びっくり…え、どこから聞こえたの…?』
遠くからでも聞こえるような声に導かれるように歩いていくと、ニワトリ小屋の前で鳴け!と言ってる織田くんを見つけた。何をしてるんだ…
「Aちゃん」
『みやびちゃん?もしかして織田くん絡み?』
「はい。なんか聞こえたので」
『私も。そう言えば織田信長の声ってめっちゃ離れてても聞こえるんだっけ?』
「はい。実際、織田信長の声は甲高かったそうですね」
「……なぜ鳴かぬ?」
「これは…"鳴かぬなら殺してしまえホトトギス"」
『"鳴くまで待とう"が徳川家康…"鳴かせてみせよう"が豊臣秀吉…三英傑の性格を物語る言葉だね』
「ええ、そうですね…」
「鳴かぬなら……」
「『鳴かぬなら…!』」
「コケコッコー!俺が鳴く!」
『ふふっ、あははっ…!』
「俺が鳴くとな!?Aちゃんは今のどこに笑うポイントが!?」
『意外すぎて…ちょっと…!今なら織田くんのダジャレで笑える気がする…!ふはっ…』
そんな目で見ないでみやびちゃん…私が悪かったから
深呼吸して、まだ小屋の前にいる織田くんに視線を戻すと徳川くんが近づいていた
「ゴミが何をしている?」
「見て分からんかうつけ、鳴くのを待ってる」
「鳴くのを待つか……俺ならこうする」
「ニワトリよ、この家康のために……鳴け」
そして次の瞬間、見事にニワトリが鳴いた
鳴いちゃったよ…鳴くのを待つ織田くんと、自分のために鳴かす徳川くん……正反対過ぎるんだよなぁ…まぁ、いっか。考えても分からなくなるだけだ
「恐怖を植え付け、支配すればよい」
あの二人は史実の性格が違いすぎる…何故なのだろう?考えても仕方ない。そしてその帰り道……みやびちゃんと2人で歩いていたら、なにやら怪しい男性が私たちの前に立っていた
「あの…日下部みやびさんと桜木Aさんですよね?」
「……あなた様は?」
「お話しできませんか?武将のクローンについて」
「なぜそれを!?」
「私の父なんです…武将をクローンとして蘇らせたのは」
『ええ〜…嘘だぁ…』
「嘘ではありません」
「とりあえず、近くの場所でお話ししましょう」
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夜宵ノ良(プロフ) - こえさん» ご指摘ありがとうございます!直しました…応援ありがとうございます! (2022年10月8日 18時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
こえ(プロフ) - すいません、34話が「菅家ありません」になってます(小声) 「関係ありません」じゃないですかね.....マジで応援してます! (2022年10月8日 15時) (レス) @page38 id: cd8003f908 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - りんさん» わー!ご指摘ありがとうございます!さっそく直せさせていただきました…教えてくださってありがたいです!ありがとうございます、頑張ります! (2022年9月3日 23時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 突然すみません。プロローグの一番最初の文、少し『未来』の話ではないでしょうか(コソッ)私は所詮にわかですので、間違えてたらほんと申し訳ないです。このコメントは消して頂いても構いません。密かに応援しております。ご自分のペースで頑張ってください! (2022年9月3日 23時) (レス) id: 1d767c3347 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - なんだろう共感できる気がするような、、、頑張ってください! (2022年9月3日 22時) (レス) @page1 id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜宵ノ良 | 作成日時:2022年9月2日 1時