△32話 ページ36
「……おい桜木」
『アッハイ、ナンデゴザイマショウ』
「お前は、あの猿に肩入れすんのか?」
『肩入れ?なんでそう…』
「いや、何でもねぇよ…じゃあな」
『うん…ばいばい?』
「そうだ、酒井たちが呼んでたぞ。アホ子に会いたいってさ…会ってやれ」
『あ〜…うん』
井伊くんに場所を聞いたら廊下って言うから、来たものの…居ないじゃん。どこにいるんだよ…すると、後ろから肩を叩かれたような気がした。振り返ると──
「「よう、アホ子!」」
『……脅かすために私を呼んだのなら、ただじゃおかないからね?』
「ちげぇよ!」
「そうだぞ!アホ子、本題に入るけどさ…俺ら、その…」
『豊臣くんに負けた?』
「…ああ、見てたろ?それでさ、アイツの話?どう思うよ?強いみてぇな話」
『うーん…彼は強くないよ。でも心なら…芯なら強い、人を突き動かす才が、みんなが着いていきたくなるようなそんな才が……豊臣くんにはある』
「あの猿が!?」
「いやいや…ねぇって、過剰評価しすぎだわ。やっぱアホ子だなぁ」
『どうぞ、榊原くん。アホ子でも何でも言って…少なくとも、私は豊臣くんは強いと思ってるから。話は済んだ?』
「あ、おう…」
『あらそう?じゃあ私、帰るね?また明日〜!』
「……なぁ、酒井」
「…なんだよ?」
「……桜木ってさ、あんまりアホじゃねぇのかもな」
「お前、今更気づいたのかよ…」
「じゃあお前、気付いてたのかよ!?」
「俺は、とっくに?気付いてたし?」
「はぁ!?威張ってんじゃねぇよ!」
「んだと?このやろう!」
───そんな言い争いがあったとは露知らず……
なにやらちょっと重苦しい教室で朝の挨拶を済ます
大抵みんな固まってるし、机とかもないからどこに座ればいいか迷う
「おはよう、桜木」
「おはよう真田くん、私の席がない…」
「あ…ちょっと待ってね」
そう言うと真田くんは立ち上がり、椅子を取ってきてくれた。いや、そんなとこにあったのか…
とにかくありがとう、真田くんに何か奢ってあげたい
「はい。もうここでいいでしょ」
『ありがとう真田くん!』
「うん」
真田くんが座っていた席の前に椅子が置かれた
そこに座ったら突然、旗印戦を告げるチャイムが鳴り響いた
「皆さん、公認旗印が出ました」
「また秀吉かよ」
豊臣くんが?また?いや違う…チラッと見たけど豊臣くんは出してない。だってなんか目が泳いでたから
「旗印提出は…特進クラスの加藤清正くん」
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夜宵ノ良(プロフ) - こえさん» ご指摘ありがとうございます!直しました…応援ありがとうございます! (2022年10月8日 18時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
こえ(プロフ) - すいません、34話が「菅家ありません」になってます(小声) 「関係ありません」じゃないですかね.....マジで応援してます! (2022年10月8日 15時) (レス) @page38 id: cd8003f908 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - りんさん» わー!ご指摘ありがとうございます!さっそく直せさせていただきました…教えてくださってありがたいです!ありがとうございます、頑張ります! (2022年9月3日 23時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 突然すみません。プロローグの一番最初の文、少し『未来』の話ではないでしょうか(コソッ)私は所詮にわかですので、間違えてたらほんと申し訳ないです。このコメントは消して頂いても構いません。密かに応援しております。ご自分のペースで頑張ってください! (2022年9月3日 23時) (レス) id: 1d767c3347 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - なんだろう共感できる気がするような、、、頑張ってください! (2022年9月3日 22時) (レス) @page1 id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜宵ノ良 | 作成日時:2022年9月2日 1時