△18話 ページ22
『ありがとう…みやびちゃん』
「いいえ、とんでもございません」
「では皆、仲良くな…？フフフ……」
あの水晶おじさんめ…楽しんでるな？
そう心の中で悪態をつきながらも、づかづかと徳川くんは武田くんが座っていたであろう席に座った。
それに間髪入れず突っかかって来たのは井伊くんたち徳川四天王
「なんだお前？そのグラサン」
「ゴミが目に入らないようにな」
「おい、てめぇ、こっち見ろよ。ビビってんのか？」
「ゴミをまじまじと見つめる人間が何処にいる」
「ゴミだぁ…？」
そう言われて腹が立ったのか井伊くんがサルエルを広げながら徳川くんに詰め寄る。明智くんが止めようとするけど多分2人に声は届いてないだろう
すると豊臣くんが制止に入る
「まぁまぁ、2人とも落ち着いて！どうしても言うなら旗印戦で…」
「旗印戦ねぇ…いかにもゴミどもが喜びそうな催しだ。しかもあの使い古されたボロボロのホウキみたいな奴がトップとは……高が知れている」
徳川くんは武田くんを見てそう言った。
そう言えば…最近、武田くんが喋ってるところを見ていないような気がする。彼なりに何か考えてるのだろう。でも、徳川くん。ゴミは言い過ぎだ…
何か言わなきゃ…私は立ち、徳川くんの席へと行った
「『おやめください！／やめなさいよ！』」
「お〜焼けた焼けた」
「ホタテ今、焼く！？」
…………なんか、久しぶりにみやびちゃんと言葉が重なったような気がする。少しむず痒い…
というか、本当に織田くんは間合いをよく見ている。
本人は無自覚？そうだけどね…
ホタテの薫る匂いに気が削がれたのか井伊くんたちは
自分の席へと帰っていった。私も元の自分の席へと帰ろうとしたが、みやびちゃんに手を引っ張られ、隣にいることを余儀なくされてしまった。
まぁ最近あの2人に捕まってたし、たまにはこうしてお隣同士になるのも良いかもしれない…！
そんな呑気なことを考えていたら、徳川くんがさらに口を出した
「見てたぞ、お前が救われたとこ……信長に貰った偽物の勝利だ…！」
今の武田くんにはどんな鋭利な物よりも痛いであろう言葉を、徳川くんは滑稽と思うように軽々しく口に出す
そう言われて武田くんは何を思ったのだろう
彼はふらっとどこかへ立ち去っていった…
『武田くん、大丈夫かな…』
……私は、そう呟くことしかできなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜宵ノ良(プロフ) - こえさん» ご指摘ありがとうございます！直しました…応援ありがとうございます！ (2022年10月8日 18時) (
レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
こえ(プロフ) - すいません、34話が「菅家ありません」になってます(小声) 「関係ありません」じゃないですかね.....マジで応援してます！ (2022年10月8日 15時) (レス) @page38 id: cd8003f908 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - りんさん» わー！ご指摘ありがとうございます！さっそく直せさせていただきました…教えてくださってありがたいです！ありがとうございます、頑張ります！ (2022年9月3日 23時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 突然すみません。プロローグの一番最初の文､少し『未来』の話ではないでしょうか（ｺｿｯ）私は所詮にわかですので､間違えてたらほんと申し訳ないです｡このコメントは消して頂いても構いません。密かに応援しております。ご自分のペースで頑張ってください！ (2022年9月3日 23時) (レス) id: 1d767c3347 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - なんだろう共感できる気がするような、、、頑張ってください！ (2022年9月3日 22時) (レス) @page1 id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜宵ノ良 | 作成日時：2022年9月2日 1時
