このクラス天国じゃん…【新・信長公記】

△1話 第壱部 ページ3

やぁ！私は今日から行く銀杏高校の前まで走ってきたよ！
寝過ごした理由？歴史の本を読み倒してたら深夜に
なってそのまま寝落ちした。不甲斐ない…

って、そんなことを思ってる場合じゃない！
ここが銀杏高校なんだ…私が今日から通う高校…
楽しみだなぁ〜いいとこだといいな〜


踊る胸の高まりを鎮めながら歩いて行こうとすると
何やらカバンを物色してる子がいた

同じ制服…もしかしたら同級生になる女の子かも！
女の子の友達できるかも！
そう期待を寄せ、その女の子のところに駆け寄った



『こんにちは』
「確かここに……え、はい！こんにちは…？」

『何してるの〜？忘れ物？』
「いえ！忘れ物というか、探し物というか…その制服、もしかして貴方も…！」

『うん、今年からなんだ！私、桜木A！よろしく』
「私も今年からです！日下部みやびと申します！よろしくお願いしますね、A…ちゃん！」
『わ〜、よろしくねぇ〜！みやびちゃん！』


可愛い子だ。見ていて癒される…
握手をして歩きだそうとしたその時
目の前に広がる光景に私たちは目を疑った


周りは倒れていて1人だけ誰か立っている…
えぇ…嘘でしょ？なーんも音しなかったよ？
倒れている人たちを避けるように私たちはその男の子のところへ駆け寄った。
すると、みやびちゃんがおもむろに口を開いた



「私、特進クラスの日下部みやびと申します」
『私も特進クラスの桜木Aです』

「特進？なんだ貴様らも同じクラスメイトか？俺は織田信長」



「『織田信長とな！？／第六天魔王！？』」



「……え？」
『……ん？』



言葉を発した瞬間。私たちは顔を見合わせた
…………ん？みやび、ちゃん？
この時代では知る人はあまりいないぞ？そんな名前は…
もしかして…みやびちゃんも知ってるの？


「なんだ、変な奴らだな。貴様ら…うつけか？」

「うつけ…！？」
『ｳﾂｹ……』


そう言って彼、織田信長は去っていった…
え？おだ、のぶなが…織田信長…間違いじゃないよね？
同姓同名の別人ってこともあり得るのか…？
というか、みやびちゃんも特進なのね。最初に聞けばよかった…

いやまて、中学にいたぞ…同姓同名の貴族みたいな人…
考えようとしたとき、みやびちゃんが目を輝かせながら私の手を取った




「Aちゃんも、知ってるのですか！？歴史を！？」

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