このクラス天国じゃん…【新・信長公記】

△9話 ページ12

噂によれば、今日から旗印戦が始まるらしい…

教室に着くと上杉くん、明智くんだけがいた
2人におはようと挨拶して、私は席に着いた
早く来たからあんまり人はいない。
それにここの席は…


「あれ〜？そこ俺の席なんだけどなぁ…？」
『やぁ、おはよう。真田くん』

そう真田幸村。大阪夏の陣で徳川家康を追い詰め
日本一の兵と証された将。ちなみにこの人は九度山に幽閉されながらも焼酎とか飲んだりしてる


「ねぇ？そこ俺の席…」
『ごめんね、真田くん。今日からここは私の席になるんだ。許してほしい』

「えぇー、いいけどさぁ…あ、君って肉山先生に怒られた子でしょ？ふふ、面白かったよ」
『ぐ…この…まぁ、いい。後ろに座ったら？』

「そうさせてもらおうかな」
『ちなみに私の名前は…』

「知ってる。桜木Aでしょ？」
『……何で知っちょっと？』

「僕をなんだと思ってるんだよ」
『………』
「なんか言いなよ？」


「何をしてるんだお前たちは…」


「おはよう、今川」
「あぁ、おはよう…って、何でお前が俺の後ろにいるんだよ！？」

『ゆっきーに良いよって言われたから』
「違うよ！先に桜木がいたんでしょ！僕は譲ってないぞ！」

『はは、言うねぇ〜…今川くんもなんか言う？』
「いや、いい…」


そんなことを駄弁ってるうちに教室は少しの賑わいを見せていた。着々とみんな自分の席についてるようだ


そして、チャイムが鳴って授業の時間…
ぶどうの収穫一番の県はどこ？と言う質問に
すかさず伊達くんが手を上げた

「ありがとうございます、我が故郷。山形」
「ばかってぇ、ぶどうは山梨に決まってらぁ。アホけ」

「武田。てめぇ、ごしゃくぞ？」


あれ、確か山梨だった気が…あ、真田くんに聞けばいいんだ！
彼、クイズ好きだって言ってたし！
(授業が始まる前に聞いた)


『ねぇ、ゆっきー…ぶどう収穫量1位って山梨だよね？』
「うん」

『山形って何位？』
「えーと……確か3位」

『は〜、ありがとう勉強になった』
「おぉ」

ありがとう真田くん…ところで君のそのウィッシュみたいな
ポーズはなんなんだ？それ結構昔のポーズだぞ。好きなの…？
ちなみにまだ向こうでは言い争いが続いてる…


「何を言ってるで、ばかってぇ。おまんぶっさらうぞ！」

「おーおー、何を言ってるかわからん」
「まぁまぁ、落ち着いて2人とも。どちらのぶどうも甘くて美味しいですよ？ｱﾊｯ」

「「黙れ上杉」」

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