△8話 ページ11
理事長室まで行くと自動的に扉が開いた…
なんだろう…踏み入れるのに躊躇してしまう
禍々しくて重々しい…そんな雰囲気が漂っていた
私たちが前まで来たとき水晶に理事長の顔が写る
「ふむ…日下部君や桜木君が委員長となってくれれば、特進クラスは安泰ですなぁ」
「よろしくお願いします」
『よろしくお願いします…』
「何か質問があれば遠慮なく」
「あの…旗印戦とは一体なんなのでしょうか?」
確かに。旗印戦とは?ってなる
その事は秘書の魔村さんから話してくれるそうだ
旗印戦は倒したい相手を記入した旗印を提出して、勝てばポイントを獲得でき、一番多いポイントを持つ人がその総長と呼ばれる人に挑めるらしい。勝てばトップになれるんだとか。どういう学校よここ…
「質問は以上かな?」
「あ、特進クラスの皆様が戦国武将の名前なんですけど、これは偶然でしょうか?」
『はっ、そうだそうだ!どうしてなんですか?』
「いい質問だ。………彼らは戦国武将のクローン」
「戦国武将のクローン!?」
『嘘でしょ…あの人たちが?』
「気にならんかね?現代に戦国武将が生まれたら誰が一番強いのか」
「あの方々はこのことを知っていらっしゃるのですか?」
「奴らは自分が武将のクローンだとは気づいとらん」
「ご存じない!?だとしたら、それはあまりにも…」
「可哀想…だとでも?……ハハハ…笑止。これは奴らが望んでること、戦国武将の血が戦を欲しておる。戦うために生まれてきたクローン…そうこれはロマンだ」
そう笑う理事長に何故か喪失感を感じた…
彼らは今を生きてるのに、まるで決められたことの
ような言い方…でもこれは、彼らは…これじゃ…
まるで、まるで……
『エゴ…』
「………さぁ、帰りたまえ。特進クラスをよろしく頼むぞ」
「はい、行きましょう。Aちゃん」
『………………あ、うん』
そう帰ろうとしたとき……
・
・
・
「桜木A…これは変えられないことなのだよ、エゴだなんだと言ってもな…ハハハハ!!」
『…………そうですか。では』
そして、放課後…誰もいなくなった教室で一人思う…
私には理事長の言葉が鉄より重すぎた…
戦うために生まれてきた彼らは…全て終わったら
どうなるんだ…?いや…切り替えよう!
文句言っちゃえ!!
『なんなんじゃあの水晶おじさんっ!!ないが戦うためにだ!!あの子達は…あの子達は…ぅぅぅぅ〜!』
「おい…桜木ィ…下校しろよ?お前」
『アッ…はい』
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夜宵ノ良(プロフ) - こえさん» ご指摘ありがとうございます!直しました…応援ありがとうございます! (2022年10月8日 18時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
こえ(プロフ) - すいません、34話が「菅家ありません」になってます(小声) 「関係ありません」じゃないですかね.....マジで応援してます! (2022年10月8日 15時) (レス) @page38 id: cd8003f908 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - りんさん» わー!ご指摘ありがとうございます!さっそく直せさせていただきました…教えてくださってありがたいです!ありがとうございます、頑張ります! (2022年9月3日 23時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 突然すみません。プロローグの一番最初の文、少し『未来』の話ではないでしょうか(コソッ)私は所詮にわかですので、間違えてたらほんと申し訳ないです。このコメントは消して頂いても構いません。密かに応援しております。ご自分のペースで頑張ってください! (2022年9月3日 23時) (レス) id: 1d767c3347 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - なんだろう共感できる気がするような、、、頑張ってください! (2022年9月3日 22時) (レス) @page1 id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜宵ノ良 | 作成日時:2022年9月2日 1時